耳(アリtoキリギリス)

264本当にあった怖い名無し:2013/08/31(土) 10:08:16.67
アリtoキリギリスってコンビのコント「耳」

一人で両親の帰りを待つ息子、義之。
最近父は帰りが遅いので、心配している。
そこに父が会社から帰ってくるが、
なんと父のワイシャツは血で真っ赤に染まっていた。
驚く義之だが、父は
「父さんがゴキブリ一匹殺せないのは知ってるだろ」と笑う。
まさか、怖がりの父が殺人なんて出来るはずないと思う義之は、
それ以上深く追求するのをやめる。

しかし、偶然つけたテレビのニュースで
「耳だけを切り落とす」連続殺人鬼の報道を見て、
父への疑惑を深める義之。


265本当にあった怖い名無し:2013/08/31(土) 10:14:12.25
父は、義之を背後から見て「いい耳をしてるな」とささやいたり、
母がカラオケに行っている事を知ると
「命拾いをしたな」と恐ろしい顔で呟いたり
ところどころで本性を現し始める。

途中で、腹が減ったという父のためにリンゴを剥こうと立ち上がった義之。
包丁を取りに行こうとする彼に、父は
「ナイフならあるぞ」とポケットからナイフを取り出した。
義之は、いよいよ父が、ニュースで見た連続猟奇殺人鬼だと確信する。

問い詰めると、父はあっさりと自分が殺人鬼であることを明かし、
殺人の楽しさを息子に熱弁し始める。


266 本当にあった怖い名無し:2013/08/31(土) 10:27:15.55
父が最初に殺人を犯したのは一ヶ月前。
電話で、夜の人気のない公園に相手を呼び出した。
その後、わずか一ヶ月の間に12人殺害。
父は、まずナイフで心臓を貫いて一発で殺す。
すると、返り血が全身に降り注ぐ。それがたまらない。
次に、人体で一番嫌いなパーツである耳を切り落とす。
耳なしの死体はまるで、大好きなドラえもんのように見える。
最後にその耳をちゅぱちゅぱ吸う。それはとても美味で、
このために殺人をしているといっても過言ではないという。

267 本当にあった怖い名無し:2013/08/31(土) 10:33:37.72
義之は警察に自首するよう頼むが、
父は拒否し、これからも殺人を続けると宣言。
すると義之は父のナイフを両手に持って構える。
「どうしても自首しないって言うなら…父さんを殺して俺も死ぬ!」
「義之!お前に父さんを殺すことが出来るのか!?」
両手を広げ、さあ来いとばかりに立ちながらも叫ぶ父。

しかし義之は、あっさりと父の心臓をナイフで一突きした。
倒れこむ父に、駆け寄る義之。
「父さんの鞄の中に、今まで殺した人の耳が入っている…
 それをお前が供養してやってくれ…お前にも…いつか分かる時が…」
それだけ言うと、父は息絶えた。


271 本当にあった怖い名無し:2013/08/31(土) 11:15:26.60
義之は泣きながらも、父のカバンを開けた。
「あった…」
そこには袋に詰まったたくさんの耳があった。
しばらくそれを見ていた義之だが、周りに人目がないのを確認して
突然、その耳にかぶりつきチュウ…と肉を吸い始める。
一心不乱に吸った後、顔を上げ

「あ、うまい」

結局息子にも殺人鬼の素質があったという。
この後義之が殺すのは、母親なんかなとか思ってた