ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その142 » 神州纐纈城(石川賢)

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「神州纐纈城」原作・国枝史郎、作画・石川賢とダイナミックプロ
原作が作者の死により未完なので、オリジナルエピ満載。その一つ。

戦国時代、富士のお山の麓に造顔師・月子が住んでいた。
(時代を無視したスーパーテクノロジーで依頼人の顔を望み通りに整形してやる妖艶な美女)

月子の隣人は殺人鬼の陶芸家。
元は上級武士だったが、醜男なのに美人の女房を貰ったせいで女房は似合いの美男と駆け落ちした。
あのご面相では女房殿がお気の毒、間男よくやった!と笑い者になり、姦夫姦婦を斬るために旅に出、
二人が富士のお山に逃げ込んだと聞いて麓に住み着くうちに気が狂ってしまった。


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通る者が皆姦夫姦婦に見えてしまい斬り殺していたが、
この醜い顔は特徴がありすぎるから奴等が逃げてしまうと、
月子に整形してもらい美男に変身した。

ある日月子のもとに美男美女が訪れ、恐ろしい敵から逃れるためにと整形を依頼した。
男は恐怖の顔を、女は悲哀(かなしみ)の顔を望んだ。
名前を聞いて姦夫姦婦だと気づいたが、月子は黙って整形してやった。
できた顔は、やつれて崩れたジジババの顔。
まるで別人のようだ、これなら敵も気づくまい、と一瞬呆然としてから喜ぶ二人。


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帰り道、姦夫姦婦は陶芸家とすれ違ったが、
お互い整形済みなので憎い敵だと気づくことはなかった。

この人妻と間男、整形前に
「もう一度その美しい顔を見せてくれ、もうすぐ跡形もなくなってしまうのだから…
 美しい顔に悲哀が重なってますます美しい」
「ああ貴方、貴方のお顔に悔恨が重なってますます美しい」
なんてイチャイチャしておいて、
整形後に醜くなって(しまった…)と思ってるらしいのが後味悪い。
逃げ回るのに疲れたからキモブサな別人になったよ!ありがとう月子!でいいじゃん。

 

神州纐纈城(上) (講談社漫画文庫 (い2-12))
神州纐纈城(上)
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神州纐纈城(下) (講談社漫画文庫 (い2-13))
神州纐纈城(下)
(講談社漫画文庫)
神州纐纈城 (河出文庫)
神州纐纈城
(河出文庫)(原作)


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