ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その142 » 千人針(高港基資)

604本当にあった怖い名無し:2013/09/09(月) 23:38:22.70
立ち読みしたホラー漫画

主人公は女子美大生。
いきなり体中に赤い糸の玉が出現する怪奇現象に襲われる。
糸は本物の古い木綿糸で70~80年前の物。
ふと父親が「戦時中の千人針に似てない?」と言い出した事で
主人公は手がかりを求め身内で唯一戦争体験している田舎の祖父に会いに行く。
その前日、主人公はもんぺ姿のやつれた女性が千人針の布を持ってさまよっている夢を見、
起きてその顔をスケッチに起こす。

田舎の祖父は寝たきり状態で主人公が聞いても
「当時は子どもだったから全然分からん、覚えてない」の一点張り。
女性のスケッチを見せても同様だった。
主人公は近所の人にも聞き込みを始める。
年配の住人らはすぐに女性が誰か気付いたようで言い渋るが
主人公は頼み込んで話してもらう。


605本当にあった怖い名無し:2013/09/09(月) 23:40:10.41
女性(以後A)はやはりこの集落に住んでいた人で
戦争当時は教員の奥さんで三人の息子も独立していて幸せだった。
しかしある時いきなり夫にスパイ嫌疑がかけられ、疑いが晴れぬまま獄死。
妻であるAは村八分になってしまう。

不幸はそれだけに終わらず、三人の息子にも赤紙が届く。
当時出征する男性に千人の女性に赤い糸で玉留めしてもらった布を持たせると
弾除けのお守りになるという風習があり(これが千人針)で
他の家の人たちは互いに玉留めを結びあっていたのだけど、
Aは村八分にされていたためどんなに頼み込んでも
村の女性誰からも千人針を縫ってもらえなかった。
Aは山を越え、隣村まで走って千人針を集めたが息子たちの出征には間に合わず、
それが原因でもないだろうが三人全員が戦死してしまったのだった。

その後発狂したAは自宅で割腹し息子の遺品を腹に詰め赤い糸で封じ
目も口も縫い付けるという恐ろしい死に方をした。
それ以来Aの話は村ではタブーとなっていた。

同時刻、主人公祖父は昔の事を回想していた。
覚えていないと言ったのは嘘で、
当時子どもで母親と歩いていた祖父は道でAに出会い千人針を懇願された。
涙ながらに土下座してまで頼み込むAを母は無視し、祖父は面白がってAに石を投げ付けた。
石はAの眼にクリーンヒットし流血。Aは無事だった方の目から祖父を睨んでいた。
その夜主人公の目の前にAが死んだ時の顔と体中を縫い付けた姿で現れ
朝になると祖父は同じように目や口を縫い付けられた姿で死んでいるのが見つかった。

その後主人公の体に玉留めができる事もなく、
Aが恨みの張本人である祖父を呪い殺して一件落着かと思いきや。
普通の学校生活を送っていた主人公がいきなり全身から血を吹き出して死亡した。
エピローグは死亡解剖医と助手の会話で締め括られる。
「こんなのおかしいです、有り得ないですよ!」
「長年やっているとこういう事もあるんだよ」
「おかしいじゃないですか、どうやって、誰が内側から
 肺と気管を縫い合わせるなんてできるんですか!?」

親(祖父だけど)の因果が子に報い~なのかもしれないが
その息子(主人公父)を飛び越えて孫の主人公が一緒に制裁されるのが理不尽。


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