ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その142 » ゲゲゲの鬼太郎/妖怪大戦争(水木しげる)

932本当にあった怖い名無し:2013/09/16(月) 15:20:44.91
ゲゲゲの鬼太郎の「妖怪大戦争」。

日本を妖怪の天国にしようと企んだアメリカの妖怪バックベアードは、
その前進基地として、日本本土の南方にある鬼界が島へ
仲間のドラキュラ、狼男、魔女、吸血鬼達と共に上陸した。
島は瞬く間に占領され、島民の半数は吸血鬼に襲われて死亡する。

島の子供三吉は、隙を見て島から脱出し、東京へやって来る。
そして、人々に島の窮状を訴えるものの、
皆は「フン、気狂いか」、「人騒がせな子ねえ」などと言って、
誰も三吉の話を本気にしてくれない。
がっかりしている三吉の前に、「僕は君の話を信用するよ」と言って
一人の少年が近づいた。鬼太郎である。鬼太郎は
「君の体には、ほんのりとだが妖気がついている。
 これは、日本の妖怪のものじゃない、西洋の妖怪のものだ」と喝破する。


933本当にあった怖い名無し:2013/09/16(月) 15:22:55.18
目玉の親父は、そんな鬼太郎に「今度の事件は、手を出さない方がいい」と言う。
「西洋の妖怪は残酷だ、お前一人が立ち向かっても敵わない」と、目玉は言うのだ。
それに対して鬼太郎は「日本の妖怪を集めて鬼界が島へ乗り込みましょう」と言う。

幸い、三吉が金の延べ板を何枚か持って来ていたので、
鬼太郎と目玉は、それを報酬にして妖怪達に声を掛けた。
その結果、一反木綿、塗り壁、子啼き爺、砂掛け婆が仲間に加わり、
一行は筏に乗って島を目指して出発した。


934 本当にあった怖い名無し:2013/09/16(月) 15:23:33.66
一行の後を、盥に乗っかってねずみ男が追いかけてくる。
波が高くなり、盥がひっくり返って溺れだしたねずみ男を、
仕方なく一行は筏に乗せることにした。

ねずみ男を加えて、総勢7人となった日本妖怪軍は一路島を目指す。
途中、風が凪いでしまうも、塗り壁が帆の代わりになり、
一反木綿が風向きを観る等してしのいでいく。


935 本当にあった怖い名無し:2013/09/16(月) 15:24:14.96
数日が経ったある夜、一行はついに島に近づく。
このまま島に上陸しようとする一行だが、
その時箒に乗って空を飛ぶ魔女が偵察にやって来た。

鬼太郎は一反木綿に
「魔女を落とせ。敵に我々が来たことをしられては、上陸できなくなる」と叫ぶ。
すかさず一反木綿は魔女に立ち向かう。魔女は一反木綿に向かって
「おや、カーテンの切れっぱしみたいのが来たね、早くも白旗上げて降参かい」と言って嘲笑う。
一反木綿は魔女に襲い掛かると、その身体を包み込み、締め上げた。苦しむ魔女。
そのまま、一反木綿は海上へ降りて行く。「流石は一反木綿だ」と喜ぶ鬼太郎達。

しかし、一反木綿を筏に引き上げて中を見ると、魔女の姿はなく、帽子と箒が残っているだけだった。
「魔女は逃げたのか」と言っている鬼太郎に「一反木綿の様子がおかしいぞ」と目玉が言う。
「死んでるんじゃねえのか」と言う子啼き爺。
鬼太郎達が一反木綿の身体を見ると、心臓に針が刺さっていた。
魔女はやられたと見せかけて、逆に一反木綿を殺したのだった。


936 本当にあった怖い名無し:2013/09/16(月) 15:29:18.70
一行が一反木綿に関わっている間に、魔女は海中から飛び出し、
ねずみ男を抱えると箒に乗って空中へと逃げた。そして、月に自分の顔を映すと
「鬼太郎とやら。仲間の命が惜しければ、独りでガジュマルの森までおいで」
と言い残して去っていく。

翌日、鬼太郎は独りでガジュマルの森まで行くと、ねずみ男がそこに立っていた。
周りには、ドラキュラ、狼男、魔女が倒れている。
「みんな、お前がやったのか?」と訝しむ鬼太郎に、
ねずみ男は「オレサマの実力は、ざっとこんなものさ」と豪語する。
と、「おや、鬼太郎、大事なチャンチャンコが綻びてるよ」とねずみ男。
鬼太郎はチャンチャンコを脱いで、その背中の部分を見てみようとする。
次の瞬間、ねずみ男が鬼太郎からチャンチャンコを奪ってしまう。


937 本当にあった怖い名無し:2013/09/16(月) 15:32:29.17
「何するんだ!」と叫ぶ鬼太郎に「まんまと罠に嵌ったな」と哄笑するねずみ男。
同時に、ドラキュラ、狼男、魔女が起き上がると鬼太郎を囲む。
実は、ねずみ男は既にバックベアードの催眠術にかかり、かれらの仲間になっていた。
そして、「鬼太郎の弱点は、チャンチャンコを奪われると、神通力が無くなることだ」
と話していたのだった。

3人の敵に襲われた鬼太郎は、咄嗟に身体を紙のように薄くしたと同時に
保護色を使って地面と同化して、敵から逃げおおせる。


938 本当にあった怖い名無し:2013/09/16(月) 15:33:32.43
一方、鬼太郎を待っていた目玉達だが、砂掛け婆は
「このまま待っていてもしょうがない。わしらも出かけようぞ」と目玉に声をかける。
その時、ドラキュラ、狼男、魔女、吸血鬼達が現れる。
ドラキュラは一行にチャンチャンコを見せて「鬼太郎は死んだ」と言い、
「お前達も我々の仲間にならんか」と言う。
砂掛け婆は「お黙り!日本の妖怪をみくびるんじやないよっ!」と叫ぶや、
砂をドラキュラ達に浴びせる。
そして、塗り壁がジャンプしてドラキュラに伸し掛かる。
ついに、日本妖怪と西洋妖怪の本格的な戦いが始まった。

戦いの結果、子啼き爺が狼男を倒すものの、
塗り壁は吸血鬼の群れに襲われ、命を落とした。
「残ったのは、わしら年寄だけか」とぼやく二人の前に、鬼太郎が現れた。


948 本当にあった怖い名無し:2013/09/16(月) 18:34:54.38
「おお、鬼太郎。生きてたのか」と喜ぶみんなに
「チャンチャンコは奪われたけど、それくらいじゃあやられないさ」と言う鬼太郎。
一行は島民が隠れる洞窟へ向かう。
洞窟で、鬼太郎達は善後策を考える。「何とかしてチャンチャンコを取り返さなくては」
と話しているところに足音が聞える。ねずみ男がやって来たのだ。

ねずみ男は「鬼太郎、そろそろ年貢の納め時だ!」と叫ぶ。
「よくも裏切ったな」と怒る鬼太郎に
「偉そうな口をきくな、チャンチャンコが無ければ、お前はただの子供だろう」と嘯くねずみ男。
彼の後ろからは、ドラキュラ、魔女、吸血鬼達、そしてバックベアードが現れる。
ねずみ男は「チャンチャンコが無ければ、鬼太郎の神通力も通用しない」と嗤い、
バックベアードは「まず、人間どもの命から頂戴しよう」と言って島民に近づく。
子啼き爺と砂掛け婆は、バックベアードの催眠術から逃れるため、
固く眼をつぶっているので、攻撃をすることができない。
そして、ドラキュラは部下の吸血鬼達に「血を吸いまくれ!」と命令する。怯える島民達。


953 本当にあった怖い名無し:2013/09/16(月) 19:29:57.37
その時、鬼太郎は眼を閉じながらも髪の毛を念力で針のように変化させて、
敵に向かって発射し始めた。鬼太郎の髪の毛針は、この時に初めて使われたのだ。
思わぬ反撃に「戦術的退却!」と言って逃げる西洋妖怪。
鬼太郎は一度に念力を使ってしまい、ついに気を失ってしまう。
しかも、頭には髪の毛が3本残っているだけだった。

敵に追撃を浴びせるべく、子啼き爺と砂掛け婆は西洋妖怪を追う。
折しも、彼らは「鬼太郎は念力を使い果たして倒れているだろう。今のうちに鬼太郎を倒そう」
と話し合っていた。そこへ子啼き爺と砂掛け婆がやって来る。
再び開始される日本妖怪と西洋妖怪の戦いであったが、
ドラキュラに挑んだ子啼き爺は、体内の血液を一滴残らずドラキュラに吸い取られて敗死する。
そして、砂掛け婆も魔女と格闘の末、怯んだところを吸血鬼達に襲われて絶命した。

「後は、鬼太郎を残すのみだ」と言うドラキュラにバックベアードは
「俺は鬼太郎を殺したくない。あいつを仲間に引き入れてしまおう」と提案する。
バックベアードはドラキュラに
「お前が鬼太郎をおびき寄せろ。後は俺がやる。
 その間に魔女よ、お前は島民を皆殺しにしろ」と言う。


960 本当にあった怖い名無し:2013/09/16(月) 19:57:26.67
ドラキュラは島民の隠れていた洞窟に行くが、そこには鬼太郎が居るだけだった。
「人間どもはどこへ行った?」と尋ねるドラキュラに
「敵に隠れ場所を見つかったのに、いつまでも同じ場所に居るわけがないじゃないか」
と鬼太郎は笑いながら言う。

そして、ドラキュラが連れ出そうとすると、
「僕は身体がクタクタなんだ…。悪いけど負ぶってくれないか」と頼む鬼太郎。
仕方がないなと背中を見せたドラキュラに対して、鬼太郎はいきなり首を締め上げる。
不意をつかれたドラキュラは、なす術もなく絞殺される。

一方、目玉親父は独りで敵の偵察に出ていたところで、
子啼き爺と砂掛け婆の死体を発見する。
同時に、鬼太郎のチャンチャンコが、二本の木の間に
竿のように渡されている魔女の箒に掛けられているのを発見する。
箒に飛び乗って、チャンチャンコを奪回する目玉。
しかし、魔女の呪文で箒が魔女の元へ戻ってしまい、
目玉とチャンチャンコは傍の池に落ちる。


965 本当にあった怖い名無し:2013/09/16(月) 20:02:55.00
目玉は「ああ、もう駄目だ…」と絶望の涙にくれる。
しかし、目玉の涙に濡れたチャンチャンコが突如赤く染まると、
目玉を乗せたまま意思のあるモノのように空を飛び始めた。
子孫の危機に、祖先の霊が蘇ったのだった。

やがて、バックベアードはドラキュラが殺されたこと、
そしてあの洞窟からは島民が既にいなくなっていることを知る。
戦いは、新たな局面に入ったことを悟るバックベアードだった。

その後、目玉親父を探しに出かけた鬼太郎が目玉を乗せたチャンチャンコと出会った時、
バックベアードは鬼太郎に催眠波を浴びせる。その場に倒れた鬼太郎だったが、
そこへ目玉を乗せたチャンチャンコがバックベアードに襲い掛かる。
しかし、バックベアードの眼力の前にチャンチャンコは撃ち落とされてしまう。
そして、起き上がった鬼太郎はバックベアードに
「島民は元の洞窟の奥に隠れている」と話してしまう。

直ちに、バックベアードは、魔女とねずみ男に島民を殺しに出かけるようにと命じる。
喜んで洞窟に向かう2人だったが、ねずみ男がチャンチャンコを踏みつけてしまったことで、
チャンチャンコは意識?を取り戻す。


966 本当にあった怖い名無し:2013/09/16(月) 20:08:11.52
バックベアードは鬼太郎に日本攻略のため、日本の妖怪について尋ねる。
鬼太郎は「友人の『ひょうすべ』を使えば簡単だ」と言う。
彼の姿を見た者は高熱を出して死に、その者を見た者も
やはり高熱を出して死んでしまうのだ、と鬼太郎は言う。

この間に、魔女とねずみ男は皆殺しの歌を歌いながら洞窟の奥へと向かう。
そして、洞窟の奥に隠れていた島民を殺そうとしたその時、
後から彼らを追って来たチャンチャンコが、魔女の顔面を覆い、魔女を窒息死させる。
慌てて逃げるねずみ男。ねずみ男がバックベアード元に逃げ帰った時、
チャンチャンコもバックベアードの処にやって来て、再戦を挑もうとしていた。


967 本当にあった怖い名無し:2013/09/16(月) 20:09:21.17
バックベアードがチャンチャンコを睨み落とそうとした時、
島の灯台の灯りがバックベアードの巨大な眼に当たる。
島の子供三吉が、密かに灯台に入り込み、灯りを灯したのだ。

バックベアードが眼に光を受けて苦しんでいる間に、鬼太郎とねずみ男の催眠がとける。
目玉は急いでチャンチャンコを鬼太郎に着せようとする。
しかし、バックベアードが「鬼太郎っ!俺を見ろ!」と叫ぶ。
その声につい振り向いた鬼太郎は、再び催眠にかかり、チャンチャンコを落としてしまう。
と、再び灯台の灯りがバックベアードの眼を直撃、苦しむバックベアード。
この間にチャンチャンコを身に付けた鬼太郎。
「くそーっ、小僧めえっ」と叫ぶバックベアードの眼に飛び蹴りを入れてバックベアードを倒す。
周りにいた吸血鬼達は身体が崩れ去り、塵と化した。


969 本当にあった怖い名無し:2013/09/16(月) 20:12:35.06
長い戦いは終わり、鬼太郎達は島の人々に別れを告げ、筏に乗って本土へと向かう。
筏の上では、鬼太郎がじっと考えこんでいる。親父が「どうしたんだね?」と尋ねる。
「この島へ来た時のことを考えてた」と鬼太郎。
「一反木綿が死んだ。塗り壁も死んだ。子啼き爺も、砂掛け婆も…」
そして鬼太郎は言う。「勝ったのに、ちっとも嬉しくない…」
いつの間にか鬼太郎の眼からは涙が溢れていた。
そんな息子に目玉は「戦争と言うものはな、そういうものじゃよ…」と淋しそうに言うのだった。

971 本当にあった怖い名無し:2013/09/16(月) 20:50:18.55
「妖怪大戦争」を投下した者です。長くてすみません。
しかも、規制に遭って、なかなか書き込めませんでした。失礼致しました。

「妖怪大戦争」の何が後味悪いかっていうと、これだけ凄まじい話なのに、
後になって一反木綿、塗り壁、子啼き爺、砂掛け婆が
それぞれ何事もなかったかのように再登場していることですかねー。

では、皆様の御多幸を祈念しつつ、ロムに戻ります。

 

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