ホーム » 小説 » 小説/さ行 » 十二国記/魔性の子(小野不由美)

662本当にあった怖い名無し:2013/10/05(土) 19:55:33.49
先日読んだ小野不由美の「魔性の子」(十二国記シリーズ番外編)がかなり後味悪かった

主人公の少年は人間でなく、十二国で王を選ぶ麒麟という存在。
生まれる前に十二国から日本に流され、幼少期に十二国に呼び戻され、
そして諸事情でまた日本に戻ってきていた。
その際力の源の角を切り落とされ、十二国での記憶や麒麟としての力を失っている。

高校生になった少年は、「彼に危害を加えると不幸になる」と言われ周囲から倦厭されていた。
彼の使役する妖魔が主を守ろうと暴走して、勝手に人に危害を加えていたのだが、
力を失った少年は存在すら気づいていなかった。
そしてどんどんエスカレートしていき、クラスメイトや家族、
彼が慕っている教師ですらあっさり殺されてしまう。

同時期に十二国の人間たちも少年を探していた。
どうにか帰る手立てが見つかったとき、
少年をずっと守ろうとしてくれていた教育実習生が「俺も連れて行ってくれ」と少年に頼む。
彼と少年は、「自分の居場所はここではない」「見たことがない、けれど忘れられない場所がある」
という共通の想いを持っていた。
そんな想いを持った実習生が頼むのだが、少年は
「あなたの居場所はここだけど、僕の居場所はここではない。僕は行きます」
と一蹴する。

実習生は絶望の中置いていかれ、少年に迎えが来る。
向こうに行くために蝕(嵐のような天変地異)を起こし帰っていくのだが、
蝕が起きると必ず大きな災害が起きる。
彼らの居た町には大波が押し寄せ、天変地異がおき、大災害が起こるだろう……

散々実習生と「僕たち同じですね!唯一の理解者ですね!」な雰囲気を出しておきながら
あっさり置いていくし
そもそも町の人たちが理不尽な犠牲になることをほのめかすエンドで鬱。
十二国記側で少年が王を選ぶ良いストーリーがあるだけに、
番外編どうしてこうなった…って感じです。


663本当にあった怖い名無し:2013/10/05(土) 20:19:49.30
十二国記を読んでない人でも「魔性の子」単体で
ホラー小説として読めるようになってるんだよね、これ

理不尽な犠牲は確かに酷いが置いていくのは仕方ないんだけどね
いくら想いが共通してても実習生はあくまで普通の人間で、
彼にとっての「忘れられない場所」は実際には存在していない
仮に連れて行ったところで実習生の居場所はあくまで日本だから
十二国に行ってもどうせロクな目には合わなかっただろ


665 本当にあった怖い名無し:2013/10/05(土) 20:48:36.86
主人公(麒麟)は結局、あの世界では感性から人間とは根本的に違う生き物だからなあ…
選んだ王が性格合わなくても、本能が拒否する殺生を強要されても、王として道を外しても王様一筋
王様≧自国民>>>その他 だし、主人公の場合故国がヤバイことになってるって焦りもあるしで、
まあ、理解出来るっちゃ出来る…?
でも読んだ時広瀬さん(実習生)はあの後どうすんだろうとは思った

666 本当にあった怖い名無し:2013/10/05(土) 20:52:51.39
魔性の子って主人公の家族や嫌なクラスメイトは現実にいそうな生々しいキャラなのに
主人公だけ少女漫画のキャラみたいで違和感あるんだよな

ジュブナイル小説の延長だからかと思ってたが
屍鬼でも坊主だけ集落の人間からなんか浮いてたし作者の趣味かいな


954 本当にあった怖い名無し:2013/10/13(日) 19:44:56.07
>>662
小野不由美作品では魔性の子を一番評価してる
生臭さがなく、適度なリアルさとロマンチックな物悲しさ、遣る瀬なさだけがあって良かった
むしろ十二国読んでガッカリというか、天野嘉孝絵がCLAMP絵になったようなショックを受けたわw

小野不由美ホラーでは緑の我が家(グリーンホームの亡霊たち、ホーム・グリーンホーム)が
一番昭和的でよくまとまっていると思う

 

魔性の子 十二国記 (新潮文庫 お 37-51 十二国記)
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