ホーム » 小説 » 小説/さ行 » 十二国記/丕緒の鳥(小野不由美)

670本当にあった怖い名無し:2013/10/05(土) 23:33:03.19
十二国記といえば最新刊「丕緒の鳥」の「落照の獄」が酷かった

主人公たちは王国の上級裁判官で、ある連続殺人犯を裁くことになった
この男、一杯の酒代のために子供を殺しながら一切反省する様子を見せない冷血漢である
普通なら死刑に処されるのが順当なところだが、王国では人道から死刑が停止されている
しかし制度上の死刑は健在であり、怠惰に蝕まれた王は主人公たちへ判決を丸投げしてしまう

慈悲の伝統、死刑濫用の危険、死刑を望む世論・・・
議論を尽くした末、主人公たちは実際に犯人と面会することで最善策を見極めようとする
だが、犯人は周囲の怒りや苦難を嘲笑して、主人公たちへ自分が改悛することはありえないと言い放つ
その言葉を受けて絶望した主人公たちは死刑判決を下し、犯人はそれを見てまた笑うのだった

言葉には出してないけど、この選択が亡国へ向けた最後の一線だということが随所でほのめかされている
どんな選択をしても正解にならないっていう斜陽の王国の官吏の苦悶が描かれてて非常に読み応えがある
十二国記の他作品を読んでなくても楽しめる内容になってるので、機会あれば是非読んでもらいたい一作


674本当にあった怖い名無し:2013/10/05(土) 23:56:12.21
十二国記久々に読みたくなった

 

丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)
丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)


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