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758Inferno 1:2013/10/08(火) 19:48:37.04
Dan Brown “Inferno” より。
翻訳版はまだ発売されてないので、楽しみにしてる人はこれを読まないこと。

ハーバード大学の歴史・文学研究者であるラングドンは
ある夜中イタリアの病院で目を覚ます。
しかし自分が何故イタリアにいてしかも病院にいるのかの記憶が全くない。
シエナと呼ばれる女医は
彼が頭を銃で撃たれたことにより短期記憶を失っているだろうことを説明する。
シエナはアメリカ訛りの英語と完璧なイタリア語を話していた。

刹那、病院にて謎の女性に再び襲われ殺されそうになるも
シエナの天才的な判断力のおかげで、彼女のアパートまで脱出することができた。
ラングドンは彼女の部屋にあった彼女の幼少期の新聞記事を見つけ、
シエナが生まれつき天才的に知的能力が高いことを知った。

その後偶然見つけたダンテの地獄絵図をモチーフにした暗号を解き、
フィレンツェやヴェニスを旅しその暗号が示す謎を解明して行く。
その過程においてラングドンが何故イタリアで目を覚ましたのかなどが明かされていく。


759Inferno 2:2013/10/08(火) 19:51:40.54
以下ネタバレ

その真相とは、
シエナの恋人でありマッドサイエンティストであるゾブリストによるバイオテロであった。
ゾブリストは世界的人口爆発が招く人類滅亡を懸念しており古くからその学説を唱えて来たが、
人口を三分の一にしなければいけないという彼の説を真に受けるものはなく、
WHOにバイオテロリストとして監視されていたのだった。

ラングドンは実はWHOに臨時で雇われ、ダンテの地獄絵図の暗号を紐解き
バイオテロが行われるだろう場所を特定する任務を追っていたのだった。
記憶を失ったのはゾブリストの手助けをする機関が薬を使いラングドンの邪魔をしたからであった。

シエナ自身も恋人であるゾブリストのの説を推しており、
途中までは読者をミスリードしあたかもバイオテロを起こしたいかのように行動するが、
実はその反対で、恋人であるゾブリストが行う過激なまでの行動に終止符を打つことが目的であった。
またシエナはWHOにバイオテロで使われるウイルスが回収され悪用されることを非常に恐れてたため
WHO(ラングドン) vs シエナという構図が途中で出来上がってしまう。


760 Inferno 3:2013/10/08(火) 19:56:27.81
ラングドンは最終的にWHOのリーダーと共にトルコへ赴いた。
そこでゾブリストが用意していたウイルスを見つけるも
実は何日も前に既にばら撒かれており既に世界中の人が感染し始めていた。
そのウイルスとは、世界中の人間から生殖能力を
遺伝子レベルで奪ってしまうという能力を持ったものであった。
しかし、ある特定の条件が揃った人間には感染せず、
最終的に人口の三分の一のみが子孫を残せるように設計されていた。
ゾブリストは結果的に人口爆発を止めることができたのであった。

最終的にシエナはバイオテロ防止を妨害した罪でWHOに逮捕されそうになるも、
ラングドンの仲介のおかげでWHOにて今後の対策について考える任務を与えられた。

シエナとWHOトップ、そしてラングドンの三人での会話の際、
シエナはゾブリストは本当に人間を愛しておりその種を絶滅から守るために
このような行動を取ったことを論理的に熱弁する。
ウイルスは遺伝子レベルで作用するため、例え子孫を残したとしても生殖能力は同様に制限される。
そのためシエナはウイルスは人間を次の段階へと進化させたのだと主張した。

お決まりだが、ラングドンはシエナとキスをし、
ジュネーブのWHO本部へ行くシエナをトルコで見送り、物語は幕を閉じた。

この小説の後味の悪さは、
結局のところ起きてしまった物はしょうがないという結末を迎えたところである。
さらに悪いのはアポカリプティックでありながら風刺的な小説だったことである。
バイオテロにより人が死んだわけでもなく苦しんだわけでもない、
それなら人口爆発問題も解決できるし、いいんじゃない?というものだ。
それに対するモヤモヤは残るしラングドンとシエナの恋の行方もお預け。

まあでも面白かったし、真相が語られるところなんかは鳥肌モノだったから良しとします。

 

Inferno: A Novel (Random House Large Print)
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