呪いのシリーズ/双星のわな(曽祢まさこ)

6681/3:2013/11/05(火) 16:12:26.33
曽祢まさこ「呪いのシリーズ」から「双つ星の罠」

十年分の寿命と引き換えにターゲットを始末してくれる
呪殺師のカイ(イケメン。おそらく不老不死)を狂言回しに据えた連作から。

今回の依頼人A子は売れない漫画家で、人気漫画家B子の呪殺を依頼した。
二人は子供の頃から親友だが、
A子に回って来るはずの幸運をB子が全部さらって行く、とA子は主張した。
(子供の頃のエピがいくつかあったが忘れた)

B子に漫画描きを教えたのはA子なのに、
B子は大手出版社に乞われて先にデビューしヒットを連発。
A子はやっと単行本が一冊出て、短編が一つラジオドラマの原作に採用されただけ。


6692/3:2013/11/05(火) 16:13:52.36
B子がいなくなれば幸運が私に回って漫画も売れるはず、
その為なら寿命十年分なんか惜しくない、とA子は強弁した。
カイは依頼を引き受け、B子は死んだ。

ある夜、歩道橋の上でキモヲタがA子に話し掛けた。
デビュー当時から見守っていて掲載誌のアンケートには必ずA子の名前を書いた、
雑誌は全て保管してある、単行本は勿論初版で二冊(読む用と保管用)手に入れた、
単行本後書きの"支えてくれたファンの皆さん"というのが
自分だけに宛てた秘密のメッセージなのはわかっている云々と
捲し立てるキモヲタから逃げようとしたA子は階段から転落死した。
死亡記事は顔写真もなく、短いものだった。


670 3/3:2013/11/05(火) 16:15:00.53
ところで、ラジオドラマは脚本家と声優のおかげで上出来だった。
ドラマを聞いた人がA子の単行本を求めたので出版社は重版を決めた。
暴走したファンに殺された悲劇のマイナー漫画家として
A子は死後に有名になり、単行本は重版に次ぐ重版。

B子とA子の星座が双子座で子供の頃から親しかったと知った出版社は、
二人を悲劇の漫画家コンビとしてセット販売した。
A子は結局、死んでからもB子の影響下にあるしかないのだ。終


671 本当にあった怖い名無し:2013/11/05(火) 17:19:12.77
>>670
A子の独り相撲だったと?

672 本当にあった怖い名無し:2013/11/05(火) 17:24:47.21
>>668
私が持ってるその漫画載ってる単行本の双星の罠と内容が全然違う…
私の手元にあるのは「ハロウィン少女コミック館 呪いのシリーズ5 双つ星の罠」で、
ちゃんと呪術師カイのシリーズで題名も同じなんだけど、内容はこんな感じだよ。

同じ生年月日の女子高生AとBがいて、ふたりは見かけは親友同士だけど、
Aは何をやっても間が悪く、Aがした良い事もほとんどBの手柄みたいになっていて、
AはBを憎んでいた。

そんな日々が続いてAは耐え切れなくなって、
「もうBの幸運を見せ付けられるのはたくさん、これ以上私の運を取らないで、幸運を返して」
みたいな感じで呪術師のカイにBを殺して欲しいと依頼する。
Bは生まれついての強運で、呪術師の使い魔もなかなか彼女を殺すことができなかったが
色々頑張ってついにBを殺す事ができる。

しかし、Bが死んでもAが幸運になるという事はなく、
Aは代わり映えのない日々を送るのだった。

私が持ってる本のその話では漫画家とか一切出てこないんだけど、
時間が経って作者が題名が変えた
(楳図かずおの呪いの館が後で赤んぼう少女になったみたいに)のかな?


674 本当にあった怖い名無し:2013/11/05(火) 18:05:02.79
なんか少女漫画ってこの手の話多い気がする

昔これの男版みたいなので
容姿も中身もパっとしない男A
美形で性格も良くモテモテのB
子供の頃から親友同士だったが何かと比べられて段々とBが疎ましくなるA
BのほうはA大好きで、女の子と遊ぶよりBと遊んでるほうが楽しいと思ってて、
Aのほうが距離を置こうと思っても犬みたいに付きまとう
いい加減ガマンの限界とキレたAが主人公に依頼して呪殺?してもらう
(この辺あやふや。主人公は超常的な力持ってる?)

この時の主人公の
「しかたねーな。空気読めないってのもそれだけで罪だし」
みたいな台詞が印象に残ってる

以降のオチは特になかったかな?あまり覚えてない
大体こういうのって逆恨みってことでAみたいなのは手痛いペナルティを食らうもんだけど
なんかそれも特になくブ男に同情的な主人公が新鮮で読後も良かったw


675 本当にあった怖い名無し:2013/11/05(火) 18:10:12.57
しまった、今気づいたけどここは後味悪いスレだった
スレチごめん

678 本当にあった怖い名無し:2013/11/05(火) 22:14:18.44
>>672
呪術師カイ・シリーズには、>>668の話しも>>675の話しも有るよ。
両方とも読んだ記憶があるから。

>>668の話しの補足だけど。
売れない漫画家の方は、典型的な「マニア受け」タイプ。
ごく少数ながらも、生前から熱狂的なファンはいた、てな事は作中でも言及されている。
(なので、売れないなりに仕事は細々とあった)
それ故に、偏執的なストーカーも引きつけてしまう事に。
(売れている方は、そんな友人の才能を理解し、羨んでいた)

売れない方は、ショッキングな死に方をしたのと、ラジオドラマの反響により
生前の作品に注目が集まり、再評価され「夭折の天才」扱いに。
人気絶頂で死んだ売れっ子漫画家と、夭折の天才が親友同士だったと言う事で、
世間は二人の友情を美談として取り上げて、ついには映画に。
売れなかった方の評価は、益々高まる。

そんな世間の評判に、カイのアシスタントの
マリー(アンティックドールに、超能力少女の魂が憑依)が
「(こんだけ死後に評価されるのなら)どうして、生前にもっと売れなかったのかしら?」
ってな疑問を投げかけるが、カイは
「売れなかった方の才能は、かなりセンセーショナルなキッカケがないと、
 世に出るのは難しかった」的な事を言う。

どのみち売れなかった方は、あれ程に望んだ名声や評価は、
死後にもたらされる事は確定だったのが、後味悪い。