ホーム » 小説 » 小説/な行 » ニンジャスレイヤー/エヴァー・フェルト・チーティド(ブラッドレー・ボンド、フィリップ・ニンジャ・モーゼズ)

860ヴァー・フェルト・チーティド(1/3):2013/11/13(水) 03:12:28.62
「ニンジャスレイヤー」より、「エヴァー・フェルト・チーティド」。

とりあえずは、用語説明から。

ネオサイタマ:東京湾を埋め立てた都市。科学技術が発達しているがモラルは荒廃している。
ニンジャ:古代日本を支配していたニンジャの魂が憑依し、超人化した人間。
ニンジャスレイヤー:主人公。 元は平凡なサラリーマンだったが
          ニンジャ同士の抗争で妻子を失ったところをニンジャの魂が憑依し
          自らもニンジャとなった。力なき人々を虐げるニンジャを皆殺しにし、
          妻子の敵を討とうとしている復讐鬼。

以下、長文・ネタバレ注意。

ネオサイタマでは、ある金融会社の不当な経営に抗議する学生主体のデモが行われていた。
しかし、デモ隊の仲間であるはずの労働者たちはデモ行進に冷ややかな目を向けていた。
何しろ、デモが行われているのは仕事帰りの会社員が一杯やりに行く飲食店街。
会社員にとってデモ行進は憩いのひと時を邪魔する騒音でしかないし、
飲食店からしたらかき入れ時を邪魔するただの迷惑行為である。

「毎週毎週騒ぎやがって働きもしねえ学生どもが、よそでやれ!」という会社員たちと
「俺たちはお前ら労働者のためにデモをしているんだ!」というデモ隊の間で、
たちまち取っ組み合いが起きた。

すると突然、デモに参加していた学生の一人が倒れた。
彼の首には矢が刺さっていた。すると、群衆の一人が突然叫んだ。
「殺された! 学生が! 殺されたぞ!
 マッポ(警察の意。作中では隠語ではなくごく日常的に使われる)に!」

たちまち、争いは暴動と化した。
デモ隊は無関係な通行人を殴りつけ、近くの商店を破壊し始めた。
機動隊が鎮圧に入るも、一般市民にしては不自然なほどに武装した者と、
学生を射殺した物と同じ矢によって邪魔され、暴動は収まる気配を見せない。

突然、長髪の男が現れ演説を始めた。これは反体制のための暴力、必要悪だ、と。
長髪の男は、反体制組織「イッキ・ウチコワシ」の一員だった。
デモの正体は、デモを暴動に変えて社会の混乱を図ろうとする
イッキ・ウチコワシの陰謀だったのだ。
群衆は長髪の男の演説に色めき立ち、ますます勢いを増していく。


861ヴァー・フェルト・チーティド(2/3):2013/11/13(水) 03:15:39.62
その時、赤黒のニンジャ装束をまとったニンジャ……ニンジャスレイヤーが、
群衆と機動隊の間に割って入った。
ニンジャスレイヤーは群衆と機動隊を一喝し、撤退を命じる。
一般市民にとって、ニンジャとは妖怪や魔物に等しい存在である。
機動隊は撤退を始め、群衆もパニックを起こし我先にと逃げ出し始めた。

すると、ニンジャスレイヤーの前に
イッキ・ウチコワシの一員である巨躯のニンジャ、ヨトゥンが現れた。
かつて、イッキ・ウチコワシはテロ活動をニンジャスレイヤーに妨害され、
エージェントの一人フリックショットを殺されていた。
すぐさま、ニンジャスレイヤーとヨトゥンは戦いを始める。
ヨトゥンは、脇腹に取り付けた装置から水蒸気を吹き出し
敵の視界をふさぐ術の使い手だった。
たちまち水蒸気による霧が辺りを包み、ニンジャスレイヤーの視界を奪う。

さらに、霧の中から矢が、学生を射殺したあの矢が飛んできた。
ヨトゥンの体術と霧、そして霧の中から飛んでくる矢。
これがイッキ・ウチコワシの作戦である。
しかし、ニンジャスレイヤーはヨトゥンの攻撃をあしらいながら、
矢の飛んでくる方から射手の位置を割り出し、霧の中を跳ぶと射手を組み伏せた。

射手……イッキ・ウチコワシのエージェント、
アムニジアはニンジャスレイヤーの師匠の孫娘、ユカノだった。
ある時、敵の襲撃によりニンジャスレイヤーはユカノと離れ離れになってしまい、
彼は瀕死の師匠からユカノのことを託された。
その後、ある事件でニンジャスレイヤーはユカノと再会した。
彼女は記憶を失っており、そこをイッキ・ウチコワシに
革命思想を植え付けられてエージェントとなっていた。

最初、ニンジャスレイヤーはユカノが新しい人生を歩むのなら、
それは仕方ないと思っていた。
しかし、イッキ・ウチコワシが革命のためなら
幼い子供をも手にかけるテロ組織だと知ったニンジャスレイヤーは
フリックショットを殺すと、師の遺言を守るため
ユカノをイッキ・ウチコワシから奪還することを決意した。
暴動に割って入ったのも、ユカノを探すためだった。

「市民を傷つけ、ニンジャと共に破壊活動を煽動する。それがオヌシの生き方か」
ニンジャスレイヤーは懸命にユカノ……アムニジアを説得するが、
完全にアナーキズムに洗脳されたアムニジアは耳を貸そうとしない。
そこに、ヨトゥンが割って入る。


862 ヴァー・フェルト・チーティド(3/3):2013/11/13(水) 03:16:52.92
「未練がましいぞニンジャスレイヤー=サン!
 (作中人物は、たとえ敵に対しても名前の後に○○=サンとつける)
 彼女こそ、人の形を取った革命理念、純粋革命存在、イッキ・ウチコワシそのもの!
 卑俗テロリスト(ニンジャスレイヤーのニンジャ殺害行為を評して)風情が
 寝取られ男めいて情けなくまとわりつくでないわ!」

ヨトゥンは、なおもニンジャスレイヤーを罵倒する。
師匠の流派であるドラゴン・ドージョーを邪悪なる反革命集団と呼び、
アムニジアのユカノとしての記憶を堕落的大敗思想と評した。
そして、さらに罵倒を続けようとしたが、それはできなかった。
彼の脇腹にある水蒸気発生装置の噴射孔に、
ニンジャスレイヤーの投げた手裏剣が突き刺さっていたのだ。

ニンジャスレイヤーは、なおも噴射孔に向かって手裏剣を投げ続ける。
ヨトゥンの体内に刺さったままの手裏剣に、さらに手裏剣がぶつかり体内でつぶれる。
つぶれた手裏剣が、内臓を破壊する。
さらにニンジャスレイヤーはヨトゥンを執拗に殴り続ける。
ついに体内の手裏剣は周囲の臓器を完全に破壊し、ヨトゥンは絶命した。

ヨトゥンの敵を討たんと、アムニジアは弓に矢をつがえる。
それに対し、ニンジャスレイヤーはアムニジアに向き直って言った。
「無駄だ! オヌシの矢は、私を殺せぬ」

アムニジアは周囲を見た。
ヨトゥンの死により、既に霧は晴れていた。
暴動は静まり、デモに参加していた学生は連行されたり、呆然と座り込むのみだった。

「オヌシは……イッキ・ウチコワシは、私の敵だ。我が前から去れ!」
アムニジアは、その場を去った。
後にはニンジャスレイヤーのみが残された。
彼は、自分がこの場でとった行動が正しいとは思えなかった。
しかし、どうすればよかったのか、彼にはわからなかった。

えー、長々と説明しましたが、何が言いたいかというと
「ヒロイン的存在が記憶喪失とはいえ、
 左翼ゲリラの片棒かついで無辜の市民を殺しちゃった」ってわけです。
結果ファンの間で賛否両論になって大変だったんです、はい。


867 本当にあった怖い名無し:2013/11/13(水) 08:45:57.27
用語というか特有の言葉をもうちょっと平易な言葉に置き換えないと
読みにくいしよく分からんぞ
ただでさえ特殊な文体と妙な翻訳で慣れてないと読みづらいのに

870 本当にあった怖い名無し:2013/11/13(水) 09:46:16.38
イッキ・ウチコワシがじわじわくるね。

 

ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上3
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