ホーム » 小説 » 小説/さ行 » ジェイミーの奇蹟(レイ・ブラッドベリ)

894本当にあった怖い名無し:2013/12/13(金) 19:07:59.71
ブラッドベリ短編「ジェイミーの奇蹟」
うろ覚え

ジェイミー少年は奇蹟が起こせる。
テスト勉強で奇蹟を起こせば良い点が取れるし、
かけっこの練習で奇蹟を起こせば一位や二位になれる。
どんな教科でもスポーツでも、その他の日常生活の些末事も、奇蹟を起こせば楽勝だ。

だがそれらの些細な奇跡は、ジェイミーが本当に起こしたい奇跡ではない。
ジェイミーが本当に起こしたい、起こさなくてはいけない奇蹟は、
長患いのお母さんの病気を治すことだった。
病気を治すという奇蹟はとても難しく、いくらジェイミーといえども簡単にはいかないだろう。
だから日常生活で小さな奇蹟を起こして「奇蹟の練習」をしているのだ。

奇蹟のおかげでクラスでは人気者、先生からの期待も高い。
悠々と日々を過ごしていたジェイミーだったが、
ある日、お母さんが倒れてしまう。
今こそ奇蹟を起こす時だ。ジェイミーは一心不乱に念じた。
「お母さんの病気よ治れ、病気よ治れ、病気よ治れ……」
しかし、どうしたことかお母さんは一向に良くならない。
それどころか、お母さんはとうとう息をしなくなってしまった。

妻を喪って嘆き悲しむお父さんはジェイミーを殴りつけた。
「黙れ!お母さんが死んだっていうのに、どうしてお前はおかしなことばかり言っているんだ!
 お母さんの死が悲しくないのか!?」

それ以来、ジェイミーは奇蹟を起こせなくなった。
奇跡を起こせなくなると、ジェイミーの成績は下がった。
スポーツも以前のように上手くいかない。
堂々とした立ち振る舞いもなくなり、しょんぼりと俯いていることが多くなった。

やがて誰の目にも止まらなくなったジェイミーは、
すっかり普通の子になっていた。


895本当にあった怖い名無し:2013/12/13(金) 21:12:10.93
お母さんの指導が良かったということなのかな

896 本当にあった怖い名無し:2013/12/13(金) 21:32:44.35
本当に奇跡を起こしたい対象の母親は死に、
父親は母を喪った子が奇跡を願ったことに手を上げたからな
そりゃあもう嫌になるわ

897 本当にあった怖い名無し:2013/12/13(金) 21:55:52.01
少年の奇跡を起こす能力は、母親の生命力と引き換えの黒魔術だった、
という解釈じゃないのか?

898 本当にあった怖い名無し:2013/12/13(金) 22:23:20.17
そういう見方もあるのか。なるほどねー

899 本当にあった怖い名無し:2013/12/13(金) 22:27:29.18
単に奇蹟は思い込みで実際は少年の努力とやる気の賜物、
母親が死んでその力が発揮できなくなっただけかと思った

900 894:2013/12/13(金) 22:31:53.24
すまぬ、書き方が悪かった

作中には、ジェイミーの言う奇蹟は=自己暗示なんだなと思わせる文章があった
例えばかけっこで一位になりたいと思っても、テストで一番良い成績を取りたいと思っても
ジェイミー以上に能力のある子がいたらジェイミーは結局二位で終わっているし、
(ジェイミー自身はそれを奇蹟が上手くいかなかったためだと思っている様子)
奇跡を起こすために予習や練習(要は努力)を欠かさない

>>899の言う通り
自己暗示がきっかけとはいえ努力家だった息子のやる気を
父親がそうとは知らず削いじゃいましたって話


904 本当にあった怖い名無し:2013/12/13(金) 22:47:19.82
解説サンクス
そう思うと物悲しいな
努力すれば伸びる素質を持った子だったのに
母の死からうまく折り合えないでそのまま俯いた人生を送るのかと思うと…
父親も決して悪気がないのがまたね…

 

とうに夜半を過ぎて (河出文庫)
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