恐ろしい電話(ヘンリー・スレッサー)

5671/4:2014/01/11(土) 16:02:10.40
ヘンリイ・スレッサー「恐ろしい電話」

主人公は中年~初老の人妻、または後家さん。
原文にはっきりした表記はない。
彼女の住む地域は共同加入電話を使っていて、
呼び出しベルの鳴る回数で誰の家への電話かがわかる仕組み。
よその家の通話中に受話器を取れば加入者同士盗聴できるが、
皆「盗聴?何の事ざます?」的に口をつぐんでいる。

10年程前、主人公の近所に若夫婦が越してきて、妻は妊娠中だった。
ある夜妻が体調を崩したので夫は医者を呼ぼうとしたが、主人公が近所の女と話し中。
病人の為に回線を空けてくれ!と叫ぶ夫を、二人は無視した。
通話が終わってから医者を呼んだが、結局妻は死んだ。


5682/4:2014/01/11(土) 16:04:16.90
夫は家を売りニューヨークに越して、強盗事件を起こしたが精神異常と診断され、
以来精神病院に収容されて妻が近所のバカ女に殺された時の事をわめき続けている。
主人公と電話していた女は隣の州に引っ越し、数年後に死んだ。

主人公に保安官から、緊急事態で今から伺うと電話があった数分後、
近所の女から好奇心を隠した電話が来た。
当たり障りのない話のあと、そう言えばさっきお宅の電話が鳴ったようだけど、
とさりげなく訊かれたので、主人公は嘘をついた。
電話を切って数分後、別の家への呼び出しベルが鳴ったのでいつものように盗聴すると、
さっき電話を掛けてきた女とその家の女が主人公の嘘を詮索している。


569 3/4:2014/01/11(土) 16:07:51.75
訪ねて来た保安官は上記の夫が精神病院を脱走したと告げ、注意を促した。
主人公は若夫婦の事など忘れていて、説明されても、
元々この土地に合わない人だし無作法で失礼な事を叫んだし
別に話を引き延ばしたわけではない、と罪悪感のかけらもない。

保安官が帰ってすぐ近所の女から電話があり、
今お宅に車が停まっていたわね、と興味津々。
主人公は、ほっとけ詮索すんな!と叫んで電話を切った。
すぐに他の家へのベルが鳴ったが、いつもと違い盗聴する気になれない。

折り合いの悪い妹に電話を掛けたが、不通。
交換手によると、避暑の間は電話機を外しているそうだ。
わずか数ドルけちる為にそんな事を、と呆れた。


570 4/4:2014/01/11(土) 16:11:11.11
夜、近所のおとなしい犬が珍しく吠えた後で地下室から物音がした。
通報しようと電話に飛び付くが、近所の女が通話中。
回線を空けて、警察を呼ばないと殺される、
いつまでくだらないお喋りしてんのよ!と叫ぶが冷笑が返ってきた。
「落ち着きなさいよ、夢でもご覧になったのかしら?」
「ほらね、さっき申し上げた通りでしょ」
「ええ本当に、礼儀知らずって嫌ねえ」

地下室の階段がきしんだので、主人公は悲鳴をあげた。
見知らぬ力強い手が、悲鳴をあげ続ける主人公から受話器を奪いフックに戻した。


584 本当にあった怖い名無し:2014/01/11(土) 20:17:26.72
>>570
BBAザマアwwwww
と思ったが基地外にされた男がカワイソスで
正に後味悪いっすね

 

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