ノノノノ（岡本倫）

ヒロインには双子の兄がいて父は元ジャンプの選手。
ヒロインはジャンプが好きで才能に恵まれているが当時は
女子の大会がなかった為どんなに結果を出しても父は見向きもせず、
自分が叶えられなかったオリンピック出場の夢を息子に託し厳しく当たる。
しかし兄はスポーツが苦手でどれだけ頑張っても伸びない。

三人の家族がばらばらになりそうなある日自宅が火事になる。
兄は亡くなるが父の夢を叶え兄の望みもあって生き残ったヒロインは
兄の振りをしてヒロインが死んだ事にし、男装して世間を欺き
冬スポーツの名門高校に進学する。

その後は男にしては華奢な体と可愛い容姿が災いして寮の先輩にレイプされかけるわ
好きな男ができも思いを告げられず、正体がバレて脅迫されレイプされかけるわ
最終的にオリンピックに出られるところまで行って一応ハッピーエンドだったんだけど
唾液によるセックスチェックもあるわけでその辺どうやって擦り抜けるのか、
今後も女であることを隠し自分を殺して生きていくヒロインを考えると
割り切れないラストだった。

父はオリンピック出場は果たしたものの、怪我を隠して挑んだせいで結果が出せず
強いバッシングを浴び、家族もろとも嫌がらせを受けていて
ヒロインと兄は母の旧姓に変えるしかなかった。

父は現在昏睡状態で兄がオリンピックで金をとった夢を見ている。
兄もスポーツ苦手というわけではないけど、
大事な大会で結果が出せずオリンピック絶望となった。
火事は事故ではなくて兄の自殺。
遺書で妹（ヒロイン）に自分として生きて父のために金メダルをとってほしいと残している。

ギャグも多いんだけど他にも就職を取引に不正をしてしまう選手がいたり
いまだに生け贄の儀式がある島出身の選手がいたりと暗い要素も多かった。