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383本当にあった怖い名無し:2014/03/10(月) 14:04:58.71
解剖医ヴェサリウス

1530年代のベルギー。
床屋の娘ハンナは、高名な解剖医アンドレアス・ヴェサリウスに嫁入りした。
しかし夫は仕事ばかりして、全く妻をかまおうとしない。
彼は生身の女より死体の方が好きなようだ。

ハンナは酒場で出会った若い御者アントニウスと恋仲になる。
彼の辻馬車を使って逢瀬を重ねる二人は、あるとき妊婦を轢き殺してしまう。
あわてて外科(この時代は床屋の仕事)に担ぎ込むも、
瀉血が主な治療法の時代、治るはずがない。
遺体はヴェサリウス邸に運ぶしかなかった。


384本当にあった怖い名無し:2014/03/10(月) 14:07:48.20
偶然その日は別の妊婦が埋葬されたてで、
ヴェサリウスはそれを持ってくるよう墓堀人に予約していた。
これ幸いと二人は死体をすりかえる。
珍しく臨月間近の妊婦の死体が手に入ったとはしゃぐヴェサリウス。

385 本当にあった怖い名無し:2014/03/10(月) 14:10:03.13
二日後、彼は妻を自分の仕事場に呼んだ。
また仕入れた死体の自慢だろうと高をくくるハンナだったが、
しかし手術台に載っていたのは変わり果てたアントニウスだった。
ようく見ておくがいい、とヴェサリウスは腰を抜かすハンナの目の前で
アントニウスを捌き始めた……

ハンナは逮捕され死刑を言い渡される。
街の広場に設置された土壇場の上で彼女が見たのは、
見物人に混じって死体を奪おうと虎視眈々と狙う夫の姿であった。(完)


386 本当にあった怖い名無し:2014/03/10(月) 14:25:06.15
本当に後味悪いのは、ヴェサリウス(実在した解剖学の先駆者)の妻が死刑とか、
不倫相手を殺害とかは、ホラーにするためのデタラメということでは

後味悪い
(後味悪ければクリック)
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