汚らしいホームレス
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649:本当にあった怖い名無し:2014/03/18(火) 20:37:52.84
- 10年ほど前に古本屋で読んだ少女漫画の短編集の話。
細部うろ覚えで適当に補完してるけど、大筋はそのまま。主人公は普通の女子高生。
通学中に、駅で異臭を感じてあたりを見回すと、
汚らしいホームレスの老人が居るのを見つける。
その異臭は、その老人からする臭いだと気付き、顔をしかめる。
さっさとその場を後にし、女子高生はその後、変わらぬ日常を過ごす。数日後、そんな老人の事など忘れていた女子高生だったが、
また通学中にあの異臭を感じ、辺りを見回すと再び老人を見つける。
今度は目が合ってしまい、女子高生は思わずその場から逃げだした。
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650:本当にあった怖い名無し:2014/03/18(火) 20:42:04.68
- その日以降、女子高生はその老人に怯えるようになる。
生活圏が被っているのか、外を歩いていると、
あのおぞましい臭いと共に現れる老人を見つけてしまう。
あの老人の汚い姿も、その臭いもたまらなく嫌なのに、
会う頻度は徐々に増え、あの臭いが自分の身体に染み付くようで
たまらなく嫌になる女子高生。ある時、帰宅中の電車の中で、再びあの異臭を感じた。
鼻が曲がりそうな程に嫌な臭いなのに、周囲の人はそんなそぶりも見せていない。
気付くと、あの老人は自分のすぐ傍にいた。
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652 :本当にあった怖い名無し:2014/03/18(火) 20:48:41.03
- 吐き気がこみ上げるのを我慢していると、
その老人が自分の方へと手を伸ばしているのに気付き、
激しい嫌悪感に襲われる女子高生。
電車が止まると、咄嗟に老人が痴漢であると叫び、その場から逃げ出す女子高生。
老人は周囲の男性に取り押さえられ、もう会うこともないと女子高生は安堵した。その日の夜、女子高生は夢を見た。
薄暗い部屋に一人、仰向けに拘束されている夢。
逃れようともがいていると、異臭と共にあの老人が現れる。
訳が分からず必死で女子高生が拘束から逃れようとしていると
老人は女子高生の口に生ごみを押し込んだ。
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653 :本当にあった怖い名無し:2014/03/18(火) 20:55:13.76
- 凄まじい臭いに堪らず吐き出すが、
次々と腐りかけの生ごみを押し込み、飲み込む事を強要する老人。
自分の中があの異臭でいっぱいになるのを感じながら、
女子高生は気を失った。場面が変わり、
女子高生の両親が、深夜に風呂場からする物音で目が覚めた。
不思議に思いながら確かめると、そこには女子高生の姿が。
電気もつけずにシャワーを浴びていたが、その姿を見た両親は驚く。
体を洗いすぎた為か、皮膚は裂け、血塗れになった娘の姿がそこにあった。「臭い、臭い。臭いが落ちない」と泣きながら
女子高生は狂ったように体を洗い続けていた。