ホーム » 小説 » 小説/な行 » 夏草の記憶(トマス・H.クック)

591 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/02/04 21:07
トマス・クックの「夏草の記憶」はめちゃ後味悪い。
ネタバレになるので詳細は書けないが
少年の報われない恋心が他人の人生を破滅させる。

592 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/02/04 22:52
>>591
いや、もうネタバレしちゃってください
ここはそういうスレです

597 名前:593 投稿日:02/02/05 00:30
わかりました。
では、説明します。
長いですよ。

1950年代、アラバマ州チョクタウという町での話。
主人公ベンは小太り、眼鏡で本の虫少年。
ある日、ケリ-という美しい少女が母親と一緒に町に越してくる。
ケリーは浅黒い肌と黒っぽいカールした髪の毛の少女だった。
ケリーも本が好きで、物を書くのも好きなので、
ベンと一緒に学校の新聞の編集の係をやるようになる。
ケリーとベンの仲はそれによって近しいものになり。
ベンはケリーに恋心を抱くようになる。

チョクタウには「ブレイクハートヒル」と呼ばれている丘がある。
なぜかケリーはその丘の由来に非常に興味をしめす。
そして、町の人が誰も知らなかった事実を調べあげる。
その丘では昔、黒人奴隷市場が開かれた場所であり、
市場が開かれるときにはかならず余興として
黒人達に残酷な競技をさせていたのだった。
それがこの丘が「ブレイクハートヒル」と呼ばれていた由縁だった。


598 名前:続くよ 投稿日:02/02/05 00:31
ベンはケリ-がなぜその丘の由来にそれほどまでこだわっているのか
わからなかった。しかし、ケリーの過去には何かがあるのを感じた。
ケリーのそういった神秘的な部分に、ベンはますます惹かれて行った。
しかし、ケリーは決してベンを愛することはなかった。
ベンはある日、ケリーのちょっとした仕種からそれをさとり激しく絶望する。

ケリーはそんな事もしらず、トッドという少年に惹かれていくようになる。
トッドはベンとは正反対のスポーツ万能でハンサムな学校中があこがれる存在だった。
ベンはある日、見てしまう。
ケリ-が「自分が全てをささげる男性に渡すつもりだ」と言って
指にはめていたリングをトッドに渡しているのを。
そして抱き合う二人。それを見てベンは思った。

二人はロミオとジュリエットのように美しく、永遠の存在のように見えるのに
一方自分はちっぽけでみじめで誰も顧みない存在だと。


599 名前:さらに続くよ 投稿日:02/02/05 00:32
そして、その瞬間、ベンの中にインスピレーションが閃き渡った。
ケリ-が何故ブレイクハートヒルに脅迫的にこだわっていたのか。
そしてケリーの浅黒い肌と黒っぽいカールした髪の毛のわけを。
ベンはそこにたまたま一緒にいた友達にこう告げる。
「だけど、トッドはこの事を知ったらどう思うんだろうな。
 ケリーの父親は実は・・・・・黒人だってことを。」

友達はきっとこのことをトッドに告げるだろう。
それが真実であるかどうかなどどうでもよかった。
二人を破滅させる種さえまけばよかったのだ。


600 名前:終わるよ 投稿日:02/02/05 00:34
案の定、友達はトッドにその事を告げ、
驚いたトッドはケリーをブレイクハートヒルに呼び出して問いつめた。
ケリーは人を愛する心も強いが、人に失望した時の怒りも激しい少女だった。
ケリーは激しくトッドをなじり、リングをかえせとトッドにつかみかかった。
ケリーのあまりの剣幕にトッドはケリーを思わず突き飛ばしてしまう。
ケリーは転倒し、頭部に激しい挫傷を負ってしまう。

ケリーはこの怪我により廃人になってしまった。
また、トッドがこの罪で捕まることはなく、
かわりにライル・ゲートという町のならず者が犯人にしたてあげられる。
ライル・ゲートは無実を主張しつつ、獄中死する。
トッドはケリ-とつきあう以前のガールフレンド、マリ-と結婚するが
事件のせいで心が挫けてしまったのか、暴力夫となり、
マリーに暴力を振るう日々を送るようになる。
ベンは平凡な女性を妻に迎え、一見平穏な日々を送る。
しかし、妻を本当に愛する事はできなかったし、
ケリーに愛されなかった絶望が胸を去る事もなかった。


602 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/02/05 00:44
>>597-600
どう考えてもバッドエンド…
後味悪すぎ

 

夏草の記憶 (文春文庫)
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