事故

629 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/09 23:53
今日の火曜サスペンスは後味わるかったです

630 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/09 23:58
どんな話だったの?

632 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/10 02:12
>>629とは違う人ですが、変わりにお答えします。
原作は松本清張なんですね。

「事故」
都内の住宅地で運送会社のトラックが民家の門を壊す事故が発生。
担当の保険会社社員・高田(金田明夫)は、直ちに事故の処理に当たった。
トラックを運転していたのは、宮島(松田洋治)という男で、警察はスリップと居眠り運転による二重事故と断定。
被害を受けた家の主・山西省三(鶴見辰吾)と、その妻で事故当時家にいた美保(斉藤慶子)が
柔軟な姿勢を見せたことから、高田の処理交渉はすんなり終了した。
ところが、その6日後、新潟県湯沢町の下り坂で、宮島が再び事故を起こして死亡。
翌日、隣接する群馬県水上町の林道では、東京在住の探偵所所長で田中久子(十朱幸代)という女性の絞殺死体が発見された――。

5ヶ月前、妻・久子と2人で探偵事務所をやっていた田中幸雄(古谷一行)は、
山西美保という女から夫・山西省三の浮気調査の依頼を受けていた。
山西は、父親の会社で重役をやっており、7年前秘書課にいた美保と結婚。
だが、美保は、不妊治療の末ようやく出来た子供を流産したことから、山西の浮気に悩まされ始めた。

さっそく、調査を行った田中は、山西が美保の親友で、秘書課の同期の
阿部祐子(蜷川みほ)と浮気しているのを確認、その事実関係を美保に報告した。
怒り心頭の美保は、その場で捜査費用を精算したが、たまたま姿を見せた久子の顔を見るや、
急に田中に2人を別れさせて欲しいと懇願。田中は、山西と祐子の密会を追って行動を開始した。
だが、田中は、山西らの様子を一緒に窺っていた美保がしがみついてきたのがきっかけで、関係を持ってしまった。
還暦が近いにもかかわらず、愛欲のドロ沼にはまり込んだ田中は若い美保の積極的なアプローチもあって、
ついに泊りがけの旅行にまで行ってしまう。
田中と久子が結婚したのは25年前。
前妻に浮気され離婚した田中と、男に騙されて子供を堕ろした久子は、互いに人生をやり直そうと決意。
久子がやっていた探偵事務所を手伝い始めた田中は、子供を作らぬまま何となく現在に至っていた。

そんなある日、久子が、山西から美保の浮気調査の依頼をされた。
山西は、自分の浮気を棚に上げ、美保の行動に疑いを抱いたのだ。
これを知った田中は、何も知らずに相談してくる久子の話を聞く一方で、美保との情事を楽しみ続ける。
だが、美保との関係は、思わぬ騒ぎがきっかけで露見した。
山西の出張中に田中が訪れた山西家の門にトラックが激突。
田中は、何事かとついドアを開け、外を見てしまったのだ。

山西家のドアから顔を出す自分の写真を、いきなり久子に見せられた田中は、ア然となった。
トラックの激突は、実は猫探しの調査で貸しがある宮島を使った久子の作戦だったのだ。
久子は、田中が美保にのめり込んでいると見抜き、美保への復讐を宣言する。
開き直った田中は、美保との結婚も考えるが、山西との結婚で玉の輿に乗った美保の答えは暖味。
また、浮気を知った宮島に美保が強請られていると知った田中は、いよいよ追いつめられた。

久子が浮気の報告書をまだ山西に送っていないと知った田中は、
美保との関係を続けたい一心で、久子と宮島の殺害を実行。
だが、田中はその時、まだ久子、そして、美保の心の内を知らなかった――。


633 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/10 02:12
ラストはだいたいこんな感じ。

→久子の報告書には「浮気などしていない」・・・田中は取り返しのつかないことをしてしまったと号泣。
しかし宮島をトラックごと崖から落とし、久子を山中に放置する。
田中のアリバイは美保が作ってあったので久子の保険金が下り、
田中は美保に会おうとするがなんだか冷たくあしらわれる。
なんと美保は妊娠していたのだ!!!また、不審に思った高田により警察が動き始める。
久しぶりに美保から田中に連絡がある。「また旅行に行きたい」と。

田中との待ち合わせ場所に向かう列車の中で美保は回想する。
辛かった不妊治療の日々。やっと妊娠したとき。そして駅のホームで電車を待っていたときぶつかってきた女。
その女のせいで美保は流産してしまう。そして浮気調査の依頼に行ったときその女と偶然出会う。
美保が流産した原因は久子だったのだ!
夫の浮気が発覚したとき簡単に「別れれば」なんて言った田中と、自分の家庭を壊した久子に、
美保は初めから復讐するつもりだったのだ。
警察に尾行されていることも知らず、美保は田中と車で山中に向かう。
睡眠薬で田中を眠られた美保は田中が自殺に見せかけて死ぬように細工し一人山を降りる。
駆けつけた刑事により田中は助けられる。
美保は夫と田中の血液型が偶然同じだったことから田中さえ殺せば、
幸せだった2年前に戻すことができると信じていたのだ・・・。
取調室ですべてを知った田中は泣きながら言う。
「彼女に伝えてください。産んでくれと。もう誰も殺さないでくれ・・・」


635 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/10 03:46
前半部は日テレのHPからの引用

 

事故―別冊黒い画集〈1〉 (文春文庫)
事故―別冊黒い画集〈1〉
(松本清張)(原作)