ホーム » 小説 » 小説/か行 » コーラおばさん(キャロリン・ウィート)

334 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/11/19 00:06
小説から。
「コーラおばさん」
ハヤカワ文庫のアンソロジーに入ってた短篇。
コーラは炭酸飲料と関係なし(w、登場人物の名前。

一昔前のアメリカの農場。主人公は少年。
少年は強くて男らしい自分の父親に憧れていて、彼を本当の男だと思っている。
母親は優しく守ってやりたくなるような女性。実際少年は
母を守る騎士のような気持ちも抱いている。
二人の夫婦仲は良く、小さな弟を加えて農場主一家は典型的な、古き良きアメリカの家族である。
ある日、母のいとこのコーラメイという女が訪ねてくる。
母親とコーラおばさんは旧知を暖め、農場主も彼女を歓迎する。
おばさんは独身で、しばらく農場に滞在する事になる。
少年は闊達としていて話すことも面白いコーラおばさんが好きになる。
だが探偵ごっこの好きな少年は、謎めいた彼女と接するうち、彼女は実は殺人者であり
何らかの理由で母を恐喝しているのではないかと考える。
そして少年は正義感・母への愛情からそれを父親に告げる。
父が激怒した事によって母親とコーラおばさんの本当の関係が明らかになる。
彼女が母親を恐喝していたというのは誤解。
二人は学生時代、同性愛の関係だった。
敬虔なクリスチャンである父親は「なぜそんな汚れた事ができたんだ」と怒り狂う。
母親はあの頃は家からも離れ、淋しかったのだ、と言う。
「そして… 愛していたの」
部屋の中で父親が苦悩にすすり泣く声を少年は廊下で聞く。
そして背筋を伸ばししっかりとした足取りで去って行くコーラおばさんをただ見送る。

結局、それ以来家の中は変わってしまった。父と母の仲はよそよそしくなり、父は家にもいないようになった。
明るく陽気だった母は、花のように笑うこともなくなった。
少年はこんなひどい苦しみをもたらした自分には地獄こそふさわしいと思う。

おわり


335 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/11/19 00:15
>>334
うわぁ…オトナのドラマやね。
なんかこう、悲しすぎる。

336 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/11/19 00:15
>>334

えっ、そんな終わりかたなの?
後味わるー。


338 名前:334 投稿日:02/11/19 12:33
>335 336
しかも分厚いアンソロジーのよりによって一番最後に入ってますた

346 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/11/20 22:21
>>334
読みたい。
アンソロジーのタイトルきぼん。

387 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/11/26 02:47
>>346
「シスターズ・イン・クライム2 優しすぎる妻」
マリリン・ウォレス編  ハヤカワ文庫

実際に読んでもらったほうが絶対面白い。
他にナイスな短編も3、4編あると思います。

 

シスターズ・イン・クライム〈2〉優しすぎる妻 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
シスターズ・イン・クライム〈2〉
優しすぎる妻
(ハヤカワ・ミステリ文庫)


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