セミ

166 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/05/30 8:27
夏になると思い出す事があるのでひとつ。
夏と言えば蝉。そして蝉と言えばどこに行ってもいる油蝉。

一昨年か、一昨々年の事だったと思います。
私は商店街を歩いていました。商店街と言っても、ときどき民家はあります。
その民家の白い壁に、茶色い固まりを見つけました。
位置は膝の高さ位。固まりは、大きめですが油蝉の抜け殻のようでした。
固まりの下にはプランターがあり、花が植えてあります。
蝉の幼虫は7年間を土の中で過ごすと言いますよね。
こんなとこに幼虫がいたんかな?それにかなり大きいけどほんとに油蝉?と
私はその抜け殻をよく見ようと近付きました。

抜け殻は確かに油蝉でした。

正確に言えば抜け殻ではなく、中の人がいました。
ご存じのように羽化したての油蝉はきれいな白をしています。
中の人がすっかり出るまでに1時間、羽が乾くにはさらに半日と聞きました。

中の人はさなぎの背中を割って、頭を出し、前脚を一対出したところで
力つきていたのです。油蝉らしく、茶色く、からからに乾いて。

あああああああああああああああああああ