ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その13 » 償い

92 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/08/22 09:55
ネットサーフィンしてるうちに立ち寄った小説サイトの話。

人を殺した少年が少年院から出てきた時、親は行方をくらましていた。
しかしその親の知り合いという夫婦が少年を引き取り、育て、学校にも通わせてくれた。
立派に成長し、勉学を修め、ひとかどの人間となった彼は、恋をする。
人を殺した過去をもつ彼は悩むが、紆余曲折の末にそのことを彼女に告白し、
彼女は彼の過去を受け入れてくれた。
嬉々として結婚の報告を養父母にする主人公。しかし養父母は少し困ったような顔をした。
「彼女は知っているのかしら…?」
過去の殺人のことだと思った主人公は頷いた。それを受けて養父母はにっこり微笑んだ。
「じゃあ、夫婦になったら共同責任ということになるけれど、いいかしら?」
聞きなれない単語に戸惑った主人公は養父母を問い詰め、驚愕の事実を知る。
養父母はかつて彼が殺した子供の親だったのだ…!
殺された子供の民事賠償請求を、主人公の実親に請求しない代わりに、
出所した主人公を引き取ることを要求したのだ。
「あなたは実の親に、お金と引き換えに売り飛ばされたというわけね」
「親御さんも喜んでらしたよ。本来なら家も土地も売り飛ばして賠償請求に当てるところを、
 一文も払わなくていいばかりか、殺人者の子供を二度と思い出さなくていいんだからね」
「あなたみたいな身内がいたら、兄弟も親戚も困ったでしょうしね」
微笑みを凍り付かせたまま、嬉しそうに語る養父母。
まるでこのことを語る日を待ち望んでいたかのようだった。


93 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/08/22 09:55
「あなたが殺した私たちの子の代わりに、あなたには一生私たちの面倒を見てもらうわ。
 そのために高給取りに育てたんですもの。あなたのお給料は全額取り上げますし、
 奥さんにも家事全部をしていただくわ。ようやくわたしたちも楽になれそう」
そのためだけに憎い犯罪者を手元で育て、
笑顔の裏に憎悪を隠していたかと想像し、主人公は愕然となった。
結局、結婚を約束していた彼女は主人公の下を去り、主人公は養父母の下に残った。
逃げ出せば、探偵を雇ってでも所在を突き止め、主人公がしたこと、そしてそれにも関わらず
養父母が主人公を育て、彼がその恩を裏切ったことをマスコミに話すと言われた。
もしそうなれば、奇妙な親子関係はマスコミにセンセーショナルに取り上げられ、
彼に安息の地はなくなるだろう。
彼はかつて犯した罪の償いとして、養父母に金を運び、家事をし、
彼らの奴隷も同然として仕える生活が始まった。

流し読みだったので台詞適当。でもだいたいこんな感じ。
リンク辿ってあちこち回ったあげくに辿り付いたところだったので、もう見つけられない。


94 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/08/22 11:02
後味悪いというか、小説としておもしろそうだな

479 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/09/06 03:12
>>92,93
これって元ネタがあるんじゃないの?
楳図かずおの「おろち」によく似たシチュエーションの話があるよ。
「秀才」っていう話だったかな。
細部は違って、自分の子供を殺した殺人者の息子を自分の子として
引き取り、育てるという話。もちろん、復讐するために…。
ラストシーンは感動的で、実にいい話になっている。
興味がある人はぜひ一読を…。

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