パタリロ!/第277話「ミステリーゾーン」(魔夜峰央)
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951 名前:1/4 投稿日:04/06/25 01:21
- すみません、勝手に書かせて頂きます。
パタリロ62巻より『ミステリーゾーン』ある日パタリロの部下であるタマネギ部隊の一人が、税関の当番で空港にいた。
そこで彼は、大学の同期であったヘルムートという男に再会する。
ヘルムートは他国で就職をしていて、彼の側には美しい青年(ヘルムートの恋人。
ご存知だと思いますがパタリロの話は基本的に同性愛者ばかり)がいた。
今日は帰省で帰ってきたのかと聞くタマネギに、ヘルムートは、家には帰らないと話す。
ヘルムートは更に、
「税関で働いているならちょうどいい、もし黒髪に黒い服、
顔に傷のある50歳ほどの男が税関を通ったら知らせて欲しい」と言う。
タマネギが気軽に、「その男なら先ほど税関を通ったよ」と言うと、
ヘルムートと彼の恋人の表情は変わり、すぐにこの国から出たいと叫びだした。
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952 名前:2/4 投稿日:04/06/25 01:22
- 怪訝に思ったタマネギが聞くと、ヘルムートの話しはこうだった。
ヘルムートはその黒髪黒ずくめ、顔に傷のあるその男を、三回殺している。
その黒ずくめの男は実はヘルムートの恋人マヌエルの伯父で、
伯父はヘルムートを、マヌエルの家庭教師として雇った。
マヌエルは両親を事故でなくし、伯父と二人で暮らしていた。
ヘルムートは一目マヌエルを見た途端恋に落ち、またマヌエルもヘルムートにたいして愛情を持っているようだった。
だがヘルムートはある日、伯父がマヌエルを売り飛ばす相談をしている電話の内容を聞いてしまう。
家庭教師をつけたのは教養を養わせるためだったのかと気付いてヘルムートは伯父に抗議し、
二人はもみ合いになり、ヘルムートは誤って伯父を殺してしまった。
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953 名前:3/4 投稿日:04/06/25 01:24
- 正当防衛で殺人罪に問われなかったヘルムートは、マヌエルと二人で暮らし始める。
だが日が立つにつれ、マヌエルが伯父が窓の外に立っていると怯える。
そう言った矢先に玄関のチャイムがなり、そこに立っていたのは殺したはずの伯父だった。
ヘルムートはまた伯父を殺す。恐ろしくなった二人は伯父を埋めた後違う土地に逃げるが、
そこでもまた伯父と再会し、ヘルムートはまた伯父を殺した。
タマネギから相談を受けたパタリロが二人に会いにホテルに行くと、ベランダにまた伯父の姿。
5階から伯父を突き落としたものの、パタリロが一階を見に行くと、
そこには血溜まりだけがあり、伯父の姿がなかった。
僕なら助けてやれるかもしれないと言うパタリロの言葉を振り切り、
ヘルムートと恋人は次の日朝一番の便でマリネラ(パタリロの国)を旅立った。
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954 名前:4/4 投稿日:04/06/25 01:26
- これでこの話しは終わり。オチはない。後はパタリロの推測で、
「もしかしたらマヌエルを買い取ろうとしたのは非道な金持ちではなく、
もっと『異質な存在』だったのではないか。
そのため契約を履行出来なかった叔父は、その異質な存在の怒りを買い、
死ぬ事が出来なくなったのではないか。
すると契約を妨害したヘルムートと、自分の手から逃げたマヌエルにも呪いは及んでいるはずで、
とするとあの二人も死ねなくなっているはずだ。
そうでなければ助けてやると言っているパタリロの救いの手を拒否して旅立つはずがない。
呪い故に安全に背を向け恐怖の世界に飛び込んで行ったあの二人は、ミステリーゾーンに捕まってしまった。
死ぬ事も出来ず、自分達の恐ろしい運命も知らずに、二人は永遠に殺人者から逃げ回る。
運命の輪を断ち切る術もなく永久に、ぐるぐる。ぐるぐる・・・」
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963 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:04/06/25 15:34
- >>951-954
乙!
なんでだろ…スゲェゾクッときた自分、グロ画像やらは平気だけど、こういう終わり方する話に弱いかも。想像の恐怖ってやつ?
今度読んでみよ。
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981 名前:951 投稿日:04/06/26 02:01
- >>963
スミマセン、あんまり上手にあらすじ書けてなくて…。漫画の方は私の説明よりも数倍面白怖いので、是非読んで下さい。
お勧めです。魔夜峰央の書くホラーって本当に怖いんですよね。
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982 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:04/06/26 02:27
- >981
私も怖かったよ、サンクス。
でも、最終的には叔父さん=ゴキブリくらいの気持ちになるんじゃ?
「あーもう、またでやがった」っていう。