曽根崎心中
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222 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:04/12/07 17:33:54
- 古典芸能は様式美だの役者萌えだので後味の悪さが流れてるが、冷静に考えるとえぐい話が多い。
「曽根崎心中」は心中ものなので氏にオチは当然なのだが、心中にいたる過程があんまりだ。
徳兵衛は主人から縁談を持ち込まれ、断ったものの継母が多額の持参金を受け取ってしまった故、
この金を取り戻すのに苦労していたので恋人の遊女お初にしばらく会えなかった。
また取り返した金を指定された期限までに主人に返さねばならないのだが
期限まではまだ間があるからと友人の九平次にこれを貸した。
しかし、彼と交わした返済期限はすでに過ぎているにもかかわらず九平次が留守でつかまらず困っている。
そんなところへ当の九平次がほろ酔い加減の上機嫌でやってくる
「金を返してくれ」
と詰め寄る徳兵衛になんと九平次は
「借りた覚えはナイ!」
と言い切る。
「これが証文だ!」
と借用書をみせる徳兵衛に九平次は
「この証文がお前の筆跡、そのうえこの印鑑は先日紛失して届けもだしてあるもの。
徳兵衛…お前が盗んでこの俺を騙ろうとしたのだな!」
と逆に疑いをかけられる。
けんかになるが、徳兵衛は丁稚上がりなので世間の信用がなく大勢の人の前で馬鹿にされてしまう。
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223 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:04/12/07 17:35:47
- 所変わってお初の勤める「天満屋」
昼間の徳兵衛と九平次の騒ぎはも街中のウワサになっており、それを耳にするにつれ涙を流すお初。
そこへ徳兵衛がやってくる、やはり行くところは恋人「お初」のいるところ
「お初」だけには真実をわかって欲しい、ひと目あいたいとけんかで痛めた足をひきずりやってきた。店の内から目ざとく見つけたお初は飛び立つように店のおもてへ駆け出す。
昼間の思いがけない出来事…..もう今宵はこされぬと自害を決意する徳兵衛。
それを気遣うお初。やがて、店のうちから亭主に呼ばれ慌てたお初は内掛けの中に徳兵衛を隠し店へ招きいれます。
そうして、徳兵衛は縁の下へ、お初はそのあがりがまちに腰をかけ煙草などふかして
なんとかごまかしてしばらく過ごす。そんなところへ問題の九平次がやってくる。
彼は、天満屋の亭主やお初、そして彼女の朋輩の前で、昼間の出来事を自慢げに語り
「徳兵衛がこちらへ尋ねてきても、あんな詐欺師の相手になってはいけない」
と、縁の下に徳兵衛そのひとがひそんでいるとも知らずに話す。誰がなんと言おうと、あくまでも徳兵衛を信じているお初。
今度のこともきっと誰かに騙されさしゃんしたのだろうと言い放つお初。
そして、こんな恥をかかされて生きていられる徳兵衛さんじゃないと
今宵きっと自害して恥をすすぐことだろう、そうにちがいないと九平次を突っぱねる。やがて皆が寝静まるのを待ち、二人は天満屋を抜け天神ノ森への死出の旅路を急ぐ。
しかし、ちょうどそのころ徳兵衛のおじが九平次のなくしたはずの印鑑を見つけて悪事をあばき、九平次を追い詰める。
露見する九平次の悪事。だが時すでに遅く、お初と徳兵衛は天神ノ森で心中するのであった。
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225 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:04/12/07 17:47:27
- 浄瑠璃は流れるような文章が(・∀・)イイ!!よね。
曽根崎心中だっけ「この世の名残、夜も名残、死にに行く身をたとふれば・・・・」
っての。
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229 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:04/12/07 18:14:12
- 確かに後味悪さでは東西の双璧だよね。
崇高な人間の哀感と情愛とどうしようもない運命に弄ばれる悲劇の中に、
どす黒く粘着した人間性を垣間見せてる。
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235 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:04/12/07 21:52:34
- んで九平次はそのあとどうなったのだ
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236 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:04/12/07 23:04:57
- 「手鏡はカバンから出してない」「警察の取調べは違法」など見苦しい
言い訳を並べ立て、そちら方向のやつらと同化しました