弁護士のくず(井浦秀夫)

247 名前:1/3 投稿日:05/02/05 03:08:46
少し前に雑誌で読んだ漫画がちょっと後味が悪かったので。長めです。

弁護士の主人公にある男(以下、依頼人)が妻との離婚調停を依頼してきた。
依頼人の妻は高校の同窓会に出席して以来、考え事やぼんやりすることが増え、
そのことを怪しんだ依頼人が妻の日記をこっそり読んだところ、
高校時代の初恋の男性と同窓会で再会し、その男性が離婚したことを知って動揺していることや、
高校時代の彼との楽しかった思い出などが日記には綴られていた。


248 名前:2/3 投稿日:05/02/05 03:09:35
頼人は妻が初恋の男性と浮気していると考え、離婚を主張する。
しかし妻側の弁護士は日記の内容や考えごとについては、ただの懐かしさからくる感傷である。
自分は離婚をする気はない。何とか元のとおりにやっていきたい、と主張する。
主人公の同僚の弁護士は、どう考えても妻の主張に問題はなく、彼女の浮気は
依頼人の考えすぎである。どうしても離婚するのなら、彼の方が妻に慰謝料を払うことになると諭すが、
依頼人はあくまで妻に問題があると納得しない。

とうとう依頼人と妻の両者が立ち会っての話合いが行われることになり、
主人公は依頼人に「どうしても離婚したいのなら、何があっても自分に話を合わせろ」
と事前に言い含めておいた。
話し合いが始まると、主人公は唐突に依頼人には離婚の意思が無くなった。
妻側の主張通り、二人でやり直そうと言い出す。
唖然としながらも、依頼人も話を合わせる。妻側の弁護士は喜びの表情だが、
妻はあきらかに動揺し、浮かない顔をしている。
そんな依頼人の妻に、主人公は自分の推論を語りはじめた。


249 名前:3/3 投稿日:05/02/05 03:15:49
実は妻の浮気は依頼人の妄想ではなく、事実だった。
同窓会以来、初恋の男性との付き合いが復活したことから、
何とかしてその男性と再婚したいと妻は考えていた。
しかし、自分から離婚を言い出せば、慰謝料を要求されるのは間違いない。
逆に自分が慰謝料をもらって離婚しようと考え、夫から離婚を言い出させようとし、
わざと夫に浮気の疑いを持たれるような行動をとっていたのだった。

事実を主人公に突き止められた妻は、泣きながら依頼人に
「自分と別れて欲しい、慰謝料を払う、お願いだから別れて欲しい」と懇願する。
それを聞いて それまで怒り顔しか見せなかった依頼人は初めて涙を流した。

まとめてみるとあんまり後味が悪くないような気もするのですが、最初の妻の
さも自分は理不尽な事を言われている、みたいな顔してたのが後味悪い。


355 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:05/02/10 03:01:34
>>247
遅レスだけど、「弁護士のくず」って作品だね。
主人公は破天荒で型破りな弁護士。エロいおっさん。
あの漫画はそういう、ちょっと切ないと言うかもやもやしたものが残る話が多い。

 

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