ハツカネズミと人間(ジョン・スタインベック)
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331 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:05/02/09 02:22:06
 - ハツカネズミと人間 
昔のアメリカでの話。農場での季節労働で金を稼ぐ二人の男が主人公。
一人は知恵遅れの大男で、もう一人は小男だが、頭は良い。
二人は固い友情で結ばれていて、助け合いながら生きている。
大男は気は優しいのだが、かわいいものを見るとかわいがりすぎて殺してしまう。
女性の髪や服を触ろうとしてトラブルを起こし、
そのたびに小男が助けて各地を転々としてきた。
二人はつらい労働をしながらも、夢を語り合う。
いつか二人でお金をためて、小さな農場を買い、
その土地のくれる一番いいものを食い、
ウサギをたくさん飼って王様みたいに暮らすのだ、と。農場を買うお金のめどもつきそうになったころ、
大男は働いていた農場の娘の髪を触ろうとして、
娘に暴れられたため、押さえつけようとして誤って殺してしまう。
農場の労働者たちが殺気立って大男を探している中、
小男は他の人間になぶり殺しにされるよりは、と大男を射殺する。
夢も友人も失い、小男は「相手を本当に必要としていたのは自分のほうだったのだ」
と気がつき、深く絶望する。 
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332 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:05/02/09 02:57:50
 - >>331 要約うまいな。読んでみたくなった。 
名作系文学にはさりげなく後味のすっきりしないのが多いよな…。 
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334 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:05/02/09 06:59:25
 - >331 
映画版では主役の二人をゲイリー・シニーズとジョン・マルコヴィッチ
という凶悪二人組(マルコヴィッチが知恵おくれ)をやっていて、
実にサスペンスフルだった。 
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385 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:05/02/12 09:55:30
 - 遅レスだが、ハツカネズミと人間は原作がスタインベックの名作。
映画は主役をやったゲイリーシニスが監督したはず。
人間はなんでペットが必要だったりするんだろ? 
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386 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:05/02/12 10:21:40
 - >>385 
>人間はなんでペットが必要だったりするんだろ?深く考えると難しいんだろうけど、ごく簡単に言えば、
1:実生活の労働力として家畜を行使していた社会習俗の延長
(今のわれわれには全く実感無いけど、ルーツをたどれば)
2:本来的に、人間の心を癒してくれるにふさわしい存在だから
ということじゃないかな。>>331の大男は、ハツカネズミが可愛くてしかたがなくて、
でも可愛がり方を知らなくて、力いっぱい握りつぶしてしまうんだよね。
原作翻訳で読んだけど、後味悪いと言うか、切ない話だと思った。 


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