ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その26 » 銀色のクリメーヌ(清原なつの)

141 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/06(金) 21:12:37
清原なつのっていう少女マンガ家の
「銀色のクリメーヌ」という話は、
まさにこれまで出てきた手話チンパンジーたちの末路を総括したような物語。
初めて読んだ時は呆然となった。
後味悪いっていうか、もう、悲しくてやるせなくて…

↓以下ネタバレ↓


142 名前:ネタバレ注意 投稿日:2005/05/06(金) 21:13:12
メスチンパンジー(6歳くらい?)のクリメーヌは
言語学者ワシューに引き取られ、手話を教えられて、人間のように生活している。
(「綿の国星」のように、作中でクリメーヌは銀髪の美少女の姿で描かれる)
ワシューとクリメーヌの間には、まるで人間同士の恋愛感情のようなものが芽生え始め
ワシューの同居人ルーシーは、ワシューの態度に呆れながらも、クリメーヌに嫉妬を覚え始める。
当初は「手話で会話するチンパンジー」をセンセーショナルに持ち上げたマスコミや学会の熱もやがて冷めていき、
ついにワシューが所属していた研究所の閉鎖が決まる。
クリメーヌと二人で「駆け落ち」すら考えるワシューだったが、
クリメーヌがルーシーに大怪我を負わせてしまうのを目撃し、
はじめてクリメーヌが「檻に入れる必要のあるチンパンジー」であることを自覚する。
研究所の決定に従い、クリメーヌを別の研究所へ引き渡すワシュー。
新しい研究所でハンガーストライキを続ける彼女に、
ワシューは手話を用いて今彼らが置かれている状況を説明する。
「僕たちは、気味が協力してくれることを望む。
 人間を業病から救う為に、君の体を使いたいんだ。
 君はここで薬を飲んだり注射をされたり血を抜かれたりする。
 辛いこともあるかもしれないが、ここの人たちと仲良く暮らしなさい。」
涙を堪えて自らに語りかけるワシューに、クリメーヌは微笑んで手話で返事をする。
「わたしのささやかな命が、
 わたしを育ててくれた人やわたしを教育してくれた人、
 愛してくれた人達のためのささげものとなる幸福を、
 わたしがこうして表現し、伝えられることに、感謝します」
…ラストシーンはまるまる一ページ使って、
研究所の檻の中で、採血された注射跡を無表情に見つめているクリメーヌ。

クリメーヌが「人間の少女」の姿で描かれてるから、
人間の身勝手さをダイレクトに感じされられてどうにも辛い。
ルーシーをジャングルに放り出したジャニスがこのマンガ読んだらどう感じるんだろう…


144 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/06(金) 21:56:16
↓の本を読んでから>>142のクリメーヌのその後を想像するとさらに後味悪くなれるよ。
ttp://mbis0.tripod.com/animaltest/main.htm
動物実験の実態を告発した「現代の蛮行」という本の紹介ページ。

ちょっとショッキングな画像があるので気の弱い方は見ないでください。

 

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