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216 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/21(土) 14:10:05
国語の教科書とか道徳の教科書なんかにも、後味の悪い話がいくつかあったなあ。

題名までは忘れたけど私の知ってる話だと、

昔、槍使いの猛将がいた。彼はいつも戦場で猩々皮をまとっており、
敵の雑兵達はその猩々皮を見るだけで、彼の勇猛振りに
恐れをなして泡を食って逃げ出すのであった。

ある日その猛将の下へ、日頃目を掛けている若侍が訪れて来て猛将にこう告げた。
「拙者、明日初陣となりますが、我が手練のみでは心細く思っております。
 そこで少しでも貴方の勇猛が乗り移るように、猩々皮を貸して頂けませぬか?」
猛将は彼の純粋な気持ちに心打たれ、自分の勇猛さを持ち上げられた事もあり、
気分良く若侍に猩々皮を貸し与えるのであった。

翌日、猛将はいつもの猩々皮ではなく鎧姿で馬に乗り、高台から若侍
の戦振りを眺めていると、彼はまさしく獅子奮迅の如き活躍をしていた。
よし、我らも続くぞ!足軽どもに号令を掛け、敵陣へと突撃する猛将。
だが、今回の戦は勝手が違った。
いつもは自分の姿を見るだけで逃げ出す雑兵共が、目を血走らせながら
死に物狂いで雪崩のごとく自分に迫ってくるではないか。
とはいえ、自力に勝る猛将。あっさりと不覚を取る事は無く
雑兵どもを蹴散らしていくが、疲労の色が濃くなったその時。
とうとう一人の雑兵の槍が彼の体を貫いた。
苦悶の叫び声を挙げる猛将。
それを皮切りに次々と雑兵が繰り出す槍が彼の体を貫く。
哀れ猛将は若侍に自分のシンボルである猩々皮を貸したがために、
その命を散らす事となった。

・゚・(ノД`)・゚・若侍…猛将…


475 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/24(火) 12:45:20
>>216
後レスだけど、菊池寛の『形』という作品ですね。

 

恩讐の彼方に・忠直卿行状記 他八篇 (岩波文庫)
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(岩波文庫)


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