練馬一家5人殺害事件

882 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/29(日) 22:25:31
不動産鑑定士、朝倉は競売にかけられた1億600万の物件を落札。
代金は資産のほとんどを担保に入れての大博打であったので、
彼はすぐに転売しようと駆けずりまわった。

2ヵ月後、1億2000万で売買契約が成立。明渡し期限は6月末日ということで決定し、朝倉はほっと一安心した。
だがその物件にはまだA一家が住んでいたのである。朝倉は落札直後から立ち退き交渉をはじめていたが、
これでA一家が期限までに立ち退いてくれなくては転売が成り立たないばかりか、違約金まで払わなくてはならない。

朝倉は必死にA宅をたずね、交渉をつづけたが、Aはぬらりくらりと逃げ、
ついには「弁護士に一任した」と言ってドアも開けないようになった。
じつはこの不動産はAの義父の所有で、義父の借金のカタに競売にかけられたのだが、
Aは「居座りつづけろ」と義父に指示されていたためそれに従っていたのである。
だが、朝倉とて財産を担保に入れてまで手に入れた物件である。引きさがるわけにはいかなかった。
だが立ち退き期限は迫るばかりで、Aが動く気配はまったくなかった。


883 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/29(日) 22:25:43
朝倉の父はテキ屋あがりの、闇市を取り仕切ることもしてきた任侠肌の男で、
彼はそんな父の背中をみて育った。朝倉自身は生真面目で勤勉な男だったが、
生育環境のためか暴力に対する抵抗がうすく、思いつめると何をするかわからない狂熱的な衝動性を持っていた。

「法律的にはおれが正しい。あいつらが間違っている。正義はおれにある」
そう確信した朝倉は6月27日、A宅を訪問。顔をみせたAの妻を金槌で殴り殺し、
つづいて次男、三女、次女を殺害。そのまま死体に囲まれてAの帰宅を待った。Aが帰ってくるや、
彼は惨劇の様子に呆然となっているAに向かって、30分にわたり
「いいか、おれは法律的に正しい行動をとっていたんだ。間違っていたのはおまえらだ。
 だから殺されても文句は言えない。法を無視するようなやつは法治国家で生きている資格はないのだ」
とまくしたてた。その後マサカリで切り殺し、死体を浴室に運びいれると、
Aの死体を首、手足などを切断してばらばらに解体した。
妻の体も一部切断し、死体はすべて浴槽に放りこんだ。それでも憎悪がおさまらず、
Aの死体はさらに挽肉機にかけてミンチにした。林間学校に行っていた長女だけが無事だった。
凶行が終わってしまうと朝倉は心から安堵し、その場に眠りこけてしまった。
ここ最近には得られなかった、すがすがしい深い眠りである。おれは勝った。もう安心だ。もうおれを脅かすものは何もない。
 逮捕後も彼は自分が悪いことをしたとはまったく思っていない様子だった。
「自分は正常です。Aのやつは骨まで粉々にしてやりたかった。
 妻や子を殺したのは可哀相だったと思いますが、仕方がない」
「これは犯罪ではない。戦争です。勝つか負けるか、殺すか殺されるかだったのです」
 朝倉は、平成8年に死刑が確定した。


891 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/29(日) 23:45:31
>>889
別の資料によれば、朝倉は裁判をおこして立ち退きを要求
被害者は裁判を取り下げる事を条件に立ち退く、と話はまとまる。
だが被害者は裁判を取り下げた後も、いろいろ理由を付けて立ち退かず
最後に「後はやくざにまかせてあるから」と言ったので
朝倉は殺人におよんだ、となっている。
どちらが本当なのかよく分からないが。

905 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/30(月) 10:35:51
朝倉もA一家もどっちもダメダメだ。
こういうダメな人対ダメな人の話見てると
山野一なんかの描く底辺ワールドみたいで怖い。