にんじん(ジュール・ルナール)

51 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/24(金) 00:14:39
実母がヒステリーで他の兄弟だけ猫かわいがりして
にんじんだけ虐待する話。
最後まで母は反省したり、バチがあたる事もない。
父や親戚も母が怖いので表立ってにんじんをかばわない。
(裏ではフォローもしてくれるのだが、焼け石に水)
DQN一人勝ちみたいな内容ですわ。

じつは戦争が終わった直後、
にんじん実母が相手国の兵士にレイプされて、身ごもったのがにんじんだった。
(だから家族の中で髪の色が一人違う)

だから生まれてきたにんじんには罪はないけれども、
実母や兄弟が冷たく当たるのにも理由があるんだよ~、
って話だった。

なんでこんなのが児童書なの?
これで何を学べというのか?
もしも子供がいたらこんなの読ませたくないな…。


55 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/24(金) 00:31:17
>>51
あれは後味悪いな。作者の実体験が反映されてるだけに。

作中に、にんじんの本名は一度も出てこない。
誰も彼の名前を呼ばないからだ。
母親と兄姉にいじめられるが、にんじんは気にしないフリして生きている。
にんじんだから苛められる、苛められてもしかたないと脳内変換して精神状態を保っている。

にんじんは、友達と思ってる同級生をいじめ抜いて退学に追い込む。
でもにんじんに苛めた意識はない。
ただ自分が家族から受けた行動を、自分が愛してる人間から受けた行動を
大好きな友達にとった。それだけだ。

友達が学校から去っていく日、にんじんは大笑いする。
泣き方を知らないから、いつも家族に苛められた時と同じようにゲラゲラ笑う。
笑いながら窓ガラスを素手でたたき割る。

にんじんの、唯一の心の拠り所が父親。
父親だけはにんじんを苛めない。
だから愛情を知らないにんじんも、父親だけは別の感情を抱いてる。

でも最後の最後で父親にも見捨てられるんだな。
結局にんじんはにんじんなんだ。
最初から最後まで鬱で救いがない。

たしかルナールが母親と不和で家庭でうまくいってなかった。
父親は猟銃で口を撃ち抜いて自殺、母親は井戸に投身自殺。
メンヘラ家庭なんだよな。


56 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/24(金) 00:39:55
にんじんってそんな話だったのか!
自分が読んだのは子供用にアレンジされた
マイルドなバージョンだったんだな・・・
最後は父親と、母親に対する共闘宣言みたいなことして、
なんとなくハッピーエンド風だったけど、原作では違うのか・・・

86 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/24(金) 13:52:31
>>51
自分が虐待を受けて育ってたので、「にんじん」は愛読書だったさ
そういう子には必要な本なんだよ

成長してから新潮文庫かなにかで大人版を呼んだはずなのに
>じつは戦争が終わった直後、
>にんじん実母が相手国の兵士にレイプされて、身ごもったのがにんじんだった。
>(だから家族の中で髪の色が一人違う)
の下りを全然覚えてないよ!買いなおしてみよう

 

にんじん (角川文庫クラシックス)
にんじん (角川文庫クラシックス)