ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その29A » 夢幻外伝/泣きぼくろ(高橋葉介)

480 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/30(木) 12:50:43
高橋葉介の話が出てるようなので、便乗。

夢幻外伝 第3巻目隠し鬼所収 「泣きぼくろ」 高橋葉介著

帝都の闇を揺らす人々の吐息は心地良い。
僕はそれを感じて逍遥することを生業としている。
僕の名は夢幻。夢幻魔実也だ。

野々宮の細君の頼みで、病床にあるという彼を訪ねた。
枕元に白い着物の女が座って、野々村をじっと見下ろしている。
彼を連れて行こうとしているのは明らかだ。
女の正体を探らねばならないが、細君にも僕にも心当たりはない。
ふと、女の目元の泣きぼくろに目が留まった。
野々村の目元の同じ位置にも、同じほくろがある。
細君にそれを伝えたら、野々村の母親の写真というのを見せてくれた。
間違いない、野々村の枕元にいるのは、彼の母親の幽霊だ。
これは強敵だ。
野々村の夢に入り込んで、彼の魂をこの世へ連れ帰ろうとしたが
野々村は僕の手を振り切って母親の方へ駆けていこうとする。
夢の中で野々村は、すっかり子どもになっているのだ。
さすがの僕も、母親の息子への妄愛に殺されそうになった時、
細君の声が聞こえた。
「まだこの人を連れて行かないで!お義母さん!」
妻の声を聞いて野々村は大人になり、母よりも妻を選んだ。
野々村は母親の執着から逃れ、漸く目を覚ましたのだった。
しかし一年後、野々村夫妻が授かった女の赤ん坊の目元には
あの泣きぼくろがあった。
…女の戦いはまだまだ続くのだ。

自分的に、高橋葉介作品の中でいちばん後味悪い作品。
単に自分が「嫁vs姑」って構図が苦手だからってだけなんだが。

 

夢幻外伝 2 (あさひコミックス)
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《新装版》夢幻外伝II (ソノラマコミック文庫)
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