ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その29A » 押入れのウーリ(呪みちる)

931 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/07/07(木) 13:46:19
呪みちるって人の漫画。
大戦前のロシア。主人公の女性は孤独で不幸な生い立ち。
彼女は小さい時から、柔らかくて優しい手触りの蝶や蛾の幼虫が大好き。
孤独な心を癒す唯一の友としており、長じてからは巨大な芋虫に抱かれる妄想などしていた。
成長した彼女は、柔らかく美しい指のピアニストに恋して、結婚。
その時、彼女の妄想の中の芋虫は、心なしか嫉妬しているように見える。
やがて戦争が始まり、夫は最前線へ。そこで夫は、なぜか妻が芋虫に抱かれている夢にさいなまれ
ノイローゼに。その上、敵が投入してきた戦車は強力。
巨大な鋼鉄の芋虫のように這いながら、夫の軍を全滅させていまう。主人公には、夫戦死の知らせが。
何年か後。主人公は、未亡人の立場で、貧しくつらい戦後を過ごしている。
だが寂しくはない。家に帰れば、大きな芋虫が迎えてくれる。夜もともに過ごせる。
それは実はすでに妄想ではない。夫の戦死は誤報だった。
手足もなく、顔もつぶれ、声も出なくなって帰ってきた夫なのだ。
また戦車に執拗に襲われた恐怖から、精神にも異常をきたしていた。
ただ時々、夫は窓を開けてしまい、空を見ておびえる。空には轟音をたてて軍機が飛んでいる。
それは夫には、鋼鉄の芋虫が成長してなった、恐ろしい蛾に見えるらしかった。
夫はどんどん芋虫に似てくる。だが主人公は毎日が幸せで、満足なのであった……。

 

押入れのウーリー―呪みちる作品第2集 (マジカルミステリーホラー (3))
押入れのウーリー
呪みちる作品第2集 (マジカルミステリーホラー (3))


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