忍 SHINOBI

281 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/19(水) 10:35:57
山風小説がわけわからんデートムービーになってるのが後味悪い。
なにあのshinobi

288 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/19(水) 11:46:40
>>281
書き捨てイクナイ、一応詳細書こうや。
自分もこの映画に関しては、後味悪いどころか胸糞悪いがな。

以下詳細。
山田風太郎原作の甲賀忍法帖が、忍shinobiという題で映画化された。
しかし中身の改変が物凄くて、殆ど原作の面影も無い。
原作は、甲賀対伊賀で十人ずつ選出して戦い、最後の一人が生き残った方が、
将軍によって繁栄を約束されるという設定。
バトロワみたいな感じか。
(実は伊賀と甲賀どちらが勝つかが、徳川の跡目争いに関わってる)
そんな中甲賀の頭と伊賀の頭が愛し合ってしまっていて~みたいな話も絡んでくる。
んでみんな忍者として色々な特殊能力を駆使して戦うんだけど。
その特殊能力が相手によってうまく効果を発揮したり、効かなかったりで、
対戦組み合わせの妙を楽しむ部分も大きい。
しかし映画では、メンバーは5対5に削られ、
伊賀方から甲賀方へ移籍するヤシまで出る始末。
能力改変もすさまじく、例えば、
主人公の、自分に害意のある敵の攻撃を敵自らに跳ね返す瞳術が、
ただ動体視力がいいだけになってたり。
吸息による真空かまいたち使いが、ただの大鎌使いになってたり。
他にも色々ある。
原作として忍法帖の名前を出すのもやめてほしいぐらい、変わってる。
しかもオダギリジョー(主役、甲賀の頭)が何処ぞの映画に関してのインタビューで、
忍者とかテラキモスwwwの様な発言をしたおまけエピソードもある。
原作・漫画版ファンは、観たら後味悪くなること間違いなしの映画になったというわけです。
映画だから限界があるのもわかるけど、
そもそもあまりにもチープになるなら無理して映画化しなくても…と思ってしまう。


289 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/19(水) 12:08:41
>>288
私が思ってたことを言ってくれてありがトン。
もうね、観る前にほんの少しだけ期待してた自分がイヤになったよ。
特にオダジョーなにあのヤル気のなさ。

293 名前:288 投稿日:2005/10/19(水) 14:03:38
傍から見ると、よくわからん書き方になってしまったのでちょっと追記。
後だしスマソ

原作では、丁度徳川の跡目争い、国千代VS竹千代が起こっている時。
それを解決するため、甲賀は国千代方、伊賀は竹千代方として忍法争いをさせ、
勝った側の子を跡目にしようという設定がある。
で、読者にしてみれば、歴史知ってれば勝敗ははじめから分かり切ってる。
でも288に書いた様に、そこに至るまでの一進一退の攻防が読み応えあるので、
面白い作品になってるわけです。
しかし映画では、徳川の対抗勢力に忍がつくことを恐れた幕府方が、
伊賀甲賀の相殺を企図、とかそんな流れになってる。
すでに前提からして違うっていう。
ラブロマンスwも戦いに影響しないわけじゃないし、むしろメインの二人以外の恋愛もあるんだけど…
映画では人数削減、選手移籍により、人間関係がうすっぺらになっちゃってる。
メインの二人に関わるまわりの恋愛沙汰も無しの方向に。
とりあえずオダギリジョーと仲間でラブロマンスしとけ、みたいな投げ遣りな出来上がりで後味悪。

何度も書いてすいません。
話を知らない人に、後味の悪さが伝わる様に書くのって難しいよ…orz

 

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