ホーム » 小説 » その他書籍 » 意識が取り残される

918 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/27(木) 21:49:00
そういやクローンがらみの物語で後味悪くないのって見たことないよ。
自分が読んだやつで一番イヤだったのは、
ある金持ちが、いろんな年齢の自分のクローンを作り、その内どれかに脳移植しようとする話。

クローンは身体は鍛えさせられてるけど知能は低く、しゃべったり考えたりはできない。
金持ちは、移植の際には、自分の老いた身体に、入れ替えに低知能のクローンの脳を入れるつもり。
バカなクローンが、急に歳を取ってとまどうのを見て、笑おうと思っている。
物色してるうち、自分の若い愛人が、20代のたくましいクローンと浮気してるのをハケーン。
怒り狂った金持ちは、そいつに白羽の矢を立てる。移植後も、暴れたら苦しめてぶち殺すつもりだ。
さて、手術後。金持ちは目を覚ます。ところが、以前の年寄りの身体のまま。
この時代でも、脳のシステムは全てが解明されていたわけではなかっのだ。
主要な脳を取り替えても、どこかに意識を司る部分が残ったらしい。
だが、金持ちにはそれは伝えられない。
しゃべれないし、そのために何をすれば良いかもサッパリ考えられないのだ。
向こうから、医者と一緒に、さっそうとした20代の自分がやってくる。移植の成功を喜んでいる。
自分のおおかたの意識は、無事に向こうに移ったらしい。だが、今残された自分はどうしたら良いか…
不自由な肢体で暴れようとするが、笑われる。自分がこんなにイヤな男だと老人は初めて知る。
また暴れるのはやめた。クローンがそうした場合、どうするつもりだったか思い出したのだ。
金持ちの手術成功を祝う、パーティやパレードが始まる。愛人も幸せそうにしている。
老人の中に取り残された意識は、次第に考えるのが面倒になってくる。
低知能の年寄り、まがい物のクローンとして扱われるのに慣れてくる。
彼にはもう、そうするしか生きる道はなかった…。


920 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/27(木) 21:59:09
>>918
因果応報でいいじゃない。

921 名前:918 投稿日:2005/10/27(木) 22:13:31
>>920
んー、何というかこの話のモヤモヤさは、自分が分裂する事と、片方が苦しんでるのに、
まったく双方でコミュニケーションが取れないで終わっていってしまう、
みたいな所で…自分のまとめ方が悪いんだなあ。
若いクローンに入った金持ちの脳は、全く問題なく自分の新たな人生に臨むわけで、
取り残された自分がいるなんて考えもしないまま過ごしていく。
こっちには愛人とも自分の意思でつきあえるし、因果応報的なオシオキは全然ないし。
てな所に、むしろリアルな後味悪さを感じた。
自分も実は似たような目に合ってて気づいてないかも、みたいな。

922 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/27(木) 22:19:44
“意識”はすべて元の自分のままで、
“知能”だけがバカで虐げられてたクローンに移ったっていう話じゃないの?

924 名前:918 投稿日:2005/10/27(木) 22:41:58
>>922
そうハッキリした境界線は感じなかった。
医学は発達していて、そもそも脳移植は成功が当たり前、何の心配もない時代。
たぶん、移植された後のカラになった身体については、
もう普通は破棄するだけで配慮なんかされてなかったという事だと思う。
老人が気まぐれで、たまたまクローンの脳なんか取り替えっこで入れちゃったので、
初めて「意識」が、今移植の対象になっている脳だけにあるのではない事に気づいたが、
どうにもならない、って言うダークな話なんだと思う。
明解にそれがテーマとして書かれてるわけじゃ無いけど、そこまで考えると、ゾッと…

927 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/28(金) 00:41:02
今までも、脳を取ったあとの身体、
栄養チューブにつないで活かして、
生体実験とかやってたかも知れないもんね。
その時も、伝わらないけど実験体はみんな
聞こえない声で「助けてー」って言ってたわけね。
うむ、後味悪いな。

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