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534 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/21(水) 03:43:28
江戸川乱歩「芋虫」あらすじ

貞淑な妻の元に、軍人の夫が手足聴覚言語機能一切無くして帰ってくるんだよね。
名誉軍人みたいな称号をもらって、最初は奥さんもチヤホヤされるんだけど
日が経つにつれて人々は自分たちのことを忘れていくし
奥さんは介護で溜まったストレスを、性欲として動けない夫にぶつける。
やがてヒステリーの延長で、妻は夫の唯一残った感覚器官である目をつぶしてしまう。

視力を失い、世間とのかかわりを全て断たれた夫は
妻に一言「ユルス」の指文字(?)だかを残して、自ら井戸に投身自殺。
草むらを這って井戸に向かう夫の姿は這う芋虫のようだった。


551 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/21(水) 14:29:21
芋虫って初めて知ったけど、乙一の失はれる物語が似てる。
オマージュってやつかな?
既出じゃないなら書き込むけど、既出?

556 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/21(水) 15:56:05
本を貸してるので、おおざっぱですが…

主人公は仕事第一で、あまり家庭を大事にしなかった男。
妻はピアノの先生をしていた。
ある日、男は事故で植物状態になってしまう。
意識はあるものの、右腕以外の感覚が全く無い状態。
針でつつくと指が動くのを見て、妻は男を励ますために、
右腕をピアノにみたてて演奏する。
話す事も動く事もできず、寝たきりの男にとって唯一の楽しみ。

最初のうちはただ喜んでいた男も、長い時間が経つうちに気付く。
このまま妻と幼い子どもを、自分に縛り付けていて良いのだろうか?
なにもできない自分のために、二人の人生が台無しになってしまうのでは?
でも優しい妻は、きっと自分が反応するうちはここに通い続けるだろう…


557 名前:2/2 投稿日:2005/12/21(水) 15:57:36
男は悩んだ末に、右腕の感覚も無くなった振りをする事に決める。

なにも知らない妻は、またいつものように右腕で演奏する。
しかし、男の指が動かない。
あわてて医者を呼び、針でつついても反応しない。
男は必死で指を動かさないようにしながら、
(お願いだから、自由になってくれ)と願う。
男の指がいつか動くのでは、と通い続ける妻。
それでも男が指を動かさないでいるうちに、見舞いの回数が減っていき…

男は最後まで、来なくなった妻と子どもの幸せを願う。

知ってる人がいたら、違う部分を訂正してください。


576 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/21(水) 22:34:00
乙一のと乱歩の、両方読んだことあるけど
乱歩…エロの激しい獣性と人間の業を表現した話
乙一…家族愛を描いた静かな自己犠牲の話
って感じで、主題もアプローチも違うしいわゆる「パクリ」って感じでは無い。

ただ、乙一は乱歩好きそうだから、芋虫から着想した可能性は高いかも。

 

失はれる物語 (角川文庫)
失はれる物語 (角川文庫)


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