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571 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/21(水) 19:03:22
イモムシネタで、昔友だちに読ませてもらった後味悪い小説。

少し未来らしいんだけど、氷河期だか寒波だかに襲われた地球で、
主人公の青年が暖かい土地を求めて旅をする。
旅路はずっと吹雪や凍てついた土地。食べ物も殆ど無い。
青年は何度もくじけそうになるが、将来への夢を励みに頑張る。
だがある時、ついに空腹と疲れでダウン。寒さの中で諦めかけた時、
青年は足下に落ちている何本かの指に気づく。それは、凍傷で腐り落ちた青年自身の指だった。
青年は少し見ていたが、それをかじり、飲み下す。
すると、少し元気が出てくる。そうして青年は、腹が減ると残った指も食べながら進んだ。
冷え切った指は、直接噛みきっても痛みはなかった。
旅は続き、青年は腕を食べ、足も食べて、最後は這いながら進んだ。
とうとう僅かずつ暖かさを感じるようになり、青年は南の土地に着いた。
そこでは木々が茂り花が咲き、人々の声も聞こえてきた。
だが青年には、もう彼らに駆け寄る足も、差し伸べる手もなかった。
また長い辛い旅で、その顔立ちも人のようでは無かった。
青年はしばらく、草陰から幸せそうな人々を見つめていた。
あんなに求めていた暖かさと、夢を目の前に、
青年はゆっくりと方向を変えると、どこかへと去っていった。

こんなんアリかなあ。
作者が、よっぽど未来に後ろ向きだったんじゃあるまいか。


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