ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その41 » 愛すべき娘たち(よしながふみ)

28 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/04(土) 11:57:03
西洋骨董洋菓子店で思い出した。
同じ作者の「愛すべき娘たち」の中の一遍。
主人公・雪子の友人・莢子(さやこ)は美人で人柄も良く、皆から愛されている女性。
祖父の介護を一手に引き受けたため恋人とも別れ、縁遠くなっていたが
叔母から見合いの話が持ち込まれる。
何件かの見合いが上手くいかずに終わった後、叔母が「あまりいい話じゃないんだけど…」
と連れてきた相手は足の悪い男性。しかもヒステリックな母親付き。
しかし男性自身は良い人で、何度か会う内に良い感じになっていく。
だが結局莢子は結婚を断り、「もうお見合いもしない」と言う。

そんな折に雪子が結婚することになり、莢子が祝いの品を渡しに行った際になぜ自分が結婚しないのかを話す。
小さい頃から祖父に「人には平等に接しなさい。誰も区別してはいけないよ。」と言われて育ったこと。
介護が必要な祖父がいてもいい、結婚しようと恋人に言われたがうんと言えなかった。
その時に「何で俺が好きだという度にお前は困ったような顔をするんだ」と言われたこと。
「今まで付き合った人もお見合いした人も皆いい人たちばかりだった。
 でも誰のことも好きにはなれなかった。
 だって誰かを好きになることってその人を区別することでしょ?」
何も言えずにただ莢子を見つめるしかない雪子。

それからしばらくして雪子は友人から莢子が修道院に入った、と聞かされる。
あまり驚かずにその事実を受け止める雪子。
他の誰から何を言われようと彼女にとってはそれが最良の選択だったのだろうと考える。
ラストはシスターの服を着た清清しい表情の莢子の姿で終わり。
ある意味ハッピーエンドなのかもしれんがじーさん罪なことを…とモヤモヤした気持ちになった。

 

愛すべき娘たち (Jets comics)
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