ホーム » 小説 » 小説/さ行 » そこへ届くのは僕たちの声(小路幸也)

435 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/10(金) 01:21:44
「そこに届くのは僕らの声」だっけな?
その小説のラストが後味悪い

遠話という能力を隠しながら生きる子供たちの話。
機械のない携帯電話みたいな能力で、
どれだけ遠くにいる相手とも会話ができる。
ただし、目の前に相手がいるかのようにハッキリと喋らなければ通じない。
普通は一方的に話すだけとか、声を聞くだけの子が多いが、
稀にどちらもできる上に、複数の遠話能力者の回線を繋がせて集団会話をさせられる子もいる。
一番能力の強い子は代々、ハヤブサと呼ばれ遠話能力者のリーダーとなる。
ちなみに能力は大人になるにつれ消えていく。

遠話の子は、パニックになった時に謎の空間に消えてしまう事がある。
原理は不明だが、自身と共に周りの物も一緒に消えてしまう事もあり、
事故にあったショックで車ごと消えてしまった子供いる。
リスクをともなうが、遠話の子供たちは謎の空間に仲間を助けに行ったりする。
謎の空間は真っ白で時間の流れが止まっている空間で、
そこに行って帰れなくなった子や、その子を助けようとして帰れなくなった子もいる。
なにかのはずみでパッと戻ってくる事もあるが、めったに起こらない。

テロリストが電車に爆弾をしかけ、電車内にいた複数の遠話の子供がパニックになり、
何百名もを乗せた電車ごと謎の空間に行ってしまう。
謎の空間の電車内に入る遠話の子供たち。爆弾はあと数秒で爆発する。
時間の止まっている空間では問題ないが、元の世界に戻した途端に
爆発してしまったら大惨事だ。どうしようかと皆は迷う。
爆弾だけ残して帰っても、いつ爆弾がなにかの拍子に戻ってきてしまうかわからない。
迷ってる間に空間が閉じて、みんな元に戻れないかもしれない。
そこでハヤブサは提案する。自分が爆弾の守り役になって永遠にこの空間に留まり続けると。

ハヤブサと爆弾を残して皆もとの世界に戻り、子供たちが大人になってお終い。
そりゃないよって感じだった。大人になった皆が子供の頃の夢を諦めたりとか、そういう部分も含め後味が悪かった

 

そこへ届くのは僕たちの声 (新潮文庫)
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