ホーム » 小説 » 小説/は行 » 向日葵の咲かない夏(道尾秀介)

152 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/19(日) 02:48:18
「向日葵の咲かない夏」って話が後味超悪い

小学生の主人公は、頭のおかしい母に妹と差別されている。
ある日、最近いじめられているかつての友人が首吊り死体となっているのを発見する。
が、先生に言って見てもらってきたら死体がなくなっていた。
死体がそこにあったという痕跡はあるのに。
その夜、友人が生まれ変わって現れた。蜘蛛になって。
自分は自殺ではなく誰かに殺されたと蜘蛛の姿の少年は言う。
主人公は犯人探しをはじめることにした。

担任の先生がショタホモで裸の少年の写真をコレクションしている事が判明する。
そして、裸にした友人にエロスな事をさせてるビデオまで主人公は発見する。
が、先生は変態だが犯人ではなかった。やがて、行方不明になっていた友人の死体が発見される。
口の中には石鹸が入れられていたと思われる痕跡があった。
付近では殺されて足を折られ、口に石鹸をつめ込まれた犬猫の死体が発見されていたので、
その犯人がついに人間にまで手を伸ばしたのかもと疑われた。

友人はいじめのストレスを犬猫に向けていた。犬猫殺しの犯人は友人だった。
死体を放置しておくとまずいので、飼い犬が勝手に集めてくれるようにと
犬に腐った肉を運ばせる訓練をさせていた。
友人は近所に住む爺さんが似た嗜好を持っていると知る。
爺さんは過去のトラウマから、死体の足を折らずにはいられないという衝動を抱えていた。
友人は自分が殺した動物の死体を爺さんに提供するようになった。
飼い犬が持っていかないよう、飼い犬の嫌いな石鹸を動物の口に詰めて。
友人はその最後の仕上げとして死体を口に含んだまま首を吊った。
爺さんはパニックになって友人の死体を隠したが、足は折れずに捨て置いた。


153 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/19(日) 02:50:37
じゃあ何故殺されたなどと友人が言ったのか。
そもそも、友人は生まれ変わってなどいない。
友人が蜘蛛になったのは主人公の妄想だった。実は妹の存在すら妄想だった。
主人公の悪戯のせいで母は産むはずだった妹を流産して頭をおかしくしていた。
「死んだものはすぐに生まれ変わる」という思想を主人公は絶対的に信じていたのだった。
主人公は本当は友人が自殺した理由も知っていた。自分が死ねと言ったから。
友人が死ねば大嫌いな文化祭が潰れてくれると軽い気持ちで。
真実を語り終えると、主人公は友人の飼い犬を殺し、爺さんも自殺に見せかけて殺した。
帰って主人公は自宅に放火した。
最後に正気に戻った母は数年ぶりに主人公の名を叫ぶが火に呑まれた。
主人公は死のうと思っていたが、皮肉にも両親が死に自分だけが残った。
死んでいったみんなの〝生まれ変わり〟の虫たちと共に親戚の家に引き取られた。

はじめは頭のおかしいママンが胸糞悪くて
それでもけなげに生きてて犯人探しまでやっちゃう
主人公とその妹がいい子に思えたが見事に逆転
結局放置されたままの変態先生も後味悪い

 

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)


後味悪い
(後味悪ければクリック)
読み込み中 ... 読み込み中 ...