サイレン
-
307 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/21(火) 02:14:53
- タンス見て現在公開中のサイレンを思い出した
有名なゲームの映画化だから知ってる人も多いだろうけど
要約っていうものができなくてものすごく長くなったけど勘弁喘息の弟の療養のために父と家族3人(プラス犬)で離島にやってきた主人公の少女。
閉鎖的でかつ不躾な視線をなげかけてくる島の住民は主人公にとっては居心地が悪い。
初めて島に来たその日、掃除の手伝いに来てくれた隣の女性から
「サイレンが鳴ったら決して外に出てはいけない」と聞かされる。また「鉄塔には近づいてはいけない」とも。次の日診療所に弟を連れていくが帰りに弟を見失ってしまい
弟を探して入り込んだ廃屋で後ろ半分がちぎれたメモ帳を見つける。
そこには殴り書きでサイレンのことが書いてあり、
「3度目のサイレンで大停電、4度目のサイレンで島民に変化」と書かれたところで終わっている。そしてフリーライターである父が鉄塔の近くに行ってみると家を出たその夜、一度目のサイレンが鳴る。
少女は外に出ようとする弟を抱き留め夜を明かすが父は朝になっても帰ってこない。
診療所の先生と一緒に森の中を探すも先生が忽然と消えてしまい
不安と恐怖で山を降りたところのホールに駆け込むとそこで父の死体を発見する。
-
308 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/21(火) 02:18:04
- が、ようやく巡り合った先生とホールに来てみるとそこに死体はなく、家に帰ると足に怪我をした父がいた。
しかし昨日までの父とは違いひどくボーッとしていて生気が感じられない。
父がおかしくなったのはサイレンが鳴ったのに外にいたからだと主人公は思う。また父の部屋のパソコンから30年前にこの島で起こった事件のことを知る。
嵐の夜大停電が起こり、救急隊員が駆け付けると島民全員が忽然と姿を消していたという。
そしてその時のただ一人の生き残りが繰り返し言っていたのが「サイレンが鳴ったら外には出るな」その後主人公は再度サイレンの音を聞いたり犬がいなくなったりでこの島に耐えきれなくなり
何があっても弟だけは守ろうと誓い、夜明けとともに船に忍び込み島を去る決意をする。荷物を整理していると父が集めた30年前のこの家の写真を発見。
写真に写っていた隠し部屋を現在のこの家で探し、入ってみると
そこには現在の姿と全く変わらない島民全員の写真があった。そこにはあの先生の写真もある。日付は30年前。そこで3度目のサイレンが鳴る。家中の鍵をかけ弟となんとか朝までやり過ごそうとするが
大きなシャベルを振り回して父親が乱入。主人公と弟を襲う。
父は白い顔に目から血を流し、完璧に屍人である。
弟を連れなんとか逃げ出し屍人化した島民がいる町を抜け船着場に行くが隠れるところがない。
すべてはサイレンを鳴らしているあの鉄塔が原因だと森に行く主人公。
-
310 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/21(火) 02:22:00
- 弟を背中に背負い鉄塔に登り始める。下から追い掛けてくる屍人に足を捕まれる。蹴り飛ばす。
いつのまにか下には大勢の屍人が下に群がっている。
やっとの思いで頂上付近の小さなスペースに弟を下ろすと主人公はサイレンが鳴っているスピーカーを壊そうとする。
そこに先生が現れ先生はすぐそこにまで迫っているが先生はなぜか屍人化していない。
先生は止めろ、降りろと言うが主人公は先生を信じられるはずもなく作業を続行。ついにスピーカーは壊れるが既に4度目であるサイレンは鳴りやまない。驚愕する主人公。
だから止めろと言ったんだ。無駄なんだ。サイレンは君にしか聞こえていないんだ。
弟はもう死んでるんだ。実は主人公は精神を病んでいてずっと弟がいるかのような一人芝居を続けており
島の住民の奇異な視線もそのせいだった。
島の住民が屍人化したのも妄想で隠し部屋の写真は今の島民とは別人である。
30年前の事件は実際は一人の生き残りによる大量殺人で
その犯人がサイレンが聞こえたと言ったことから、
サイレンを聞いたら外へ出てはいけないというのはサイレンが聞こえるやつは外に出るなということらしい。主人公は弟に関する全てを思い出しかけるが次の瞬間先生も屍人に見え鉄塔から落下。
場面変わって病院。眠る主人公。
先生は主人公が持っていたメモ帳を見つけ、机からメモ帳の後ろの部分を引っ張りだす。
そこに書いてあったのは「5度目のサイレンで皆殺し」サイレンで目が覚めた主人公が病院にあったメスのようなもので先生を刺してエンド
-
317 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/21(火) 03:05:16
- >>307
長文乙。
とても分かりやすかったよ。それにしてもまた主人公妄想落ち(思い込みかなこの場合)の映画かァ…。
ホラーやサスペンスの定番とは言え、安易な落ちが1番後味悪いかも。
-
653 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/26(日) 02:37:52
- 映画の「サイレン」見てきたんですが、
>>307さんのあらすじに省略されてた部分があって、
必ずしも単純な妄想オチでもない雰囲気だったので、一応ホソクしときます。
舞台になる島には古くから伝わる人魚の伝説があって、それはその昔、
島に異人が流れつき、それがもとで疫病が流行った時、
ひとりの人魚が村人に、不老不死になる血を飲ませて助けたと。
ところが他の村人たちも人魚に群がり、その肉までもすっかり食べ尽くしてしまった。
それで、村にはその呪いがかかってるみたいな描写でした。
30年前には、島を訪れたよそ者が、サイレン(セイレーン=人魚の唄)が聞こえると言いだし、
そいつが3回目のサイレンで村人たちが化け物になった妄想にとりつかれ、
4回目のサイレンが鳴った時、その化けた村人たちをナイフで皆殺しにしたという事件があった。
何故か死体が全部消えたので不可思議な事件として片付けられてしまった。
だが今回も、よそ者である主人公がサイレンの音を聞くようになり、
いろいろあって4回目を聞いたとき、やはりナイフで村人皆殺しを初めてエンド。
話の随所で、赤い衣を着た美女が幻想的に現れるが、これは伝説に描かれた人魚の姿と同じ。
だから主人公は、もともと精神が不安定だったため、呪いを受け止めてしまった。
惨劇と人魚は確かに存在した。伝説は本当だったのだ……みたいな余韻でした。
問題の弟さんは、半年前に死んでいて、それは母親がわりだった主人公が、
すぐに発作に気づかなかったためだったらしく、主人公は自分を責めて神経を病んだらしい。
確かに演出にガテンのいかない所は多々あったけど、
可愛い被害者だった主人公が、殺人鬼になり果ててるラストカットは、
なかなか後味悪かったっすよ。別に堤監督のシンパでもなんでもないけど、観て来たんで、報告まで。
-
655 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/26(日) 02:42:59
- >>653
妄想オチというより、実は犯人が主人公オチみたいなかんじかな。
どっちにしろ後味悪いなぁ。
ここであらすじを読む限りでは、けっこう面白そうなのに
どうも評判がイマイチなところがまた、実際見たら後味悪そう。
-
657 名前:653 投稿日:2006/02/26(日) 03:06:03
- >>655
まあ、そう。30年前に、たった一人生き残って保護された男が、
実は殺人鬼本人だったと、ラスト近くで明かされるとこで、
あっ、こりゃ主人公もアブナイ!と思うわけ。
主人公はその前に、この男の古い半欠けの手記を読んでおり、そこには
3回目のサイレンで村人が化けた、というとこまでが書いてある。
だから、ここで主人公が暗示を受けて、その後の事件を勝手に妄想したという解釈もできる。
でもその後、手記の後半が出てきて、4回目のサイレンで皆殺しを始める、と
解る時には、主人公は眠っていてこの手記を読んではいないんです。
なのに、4回目のサイレンが聞こえた時、主人公はナイフを手にして村人を殺し始める。
だから結論は、主人公の妄想は単なるフェイントで、
最初から超常的な人魚の力が働いていたと解釈するのが正しいようです。
堤監督のいつもの悪い癖で、今回もいろいろ詰め込みすぎ。
それでゲーム的にもホラー的にもミステリー的にも混乱して、評価低いのじゃないだろか。
-
804 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/28(火) 12:51:34
- 亀だけどサイレンみてきたー。
(ストーリーは>307にて)あれはただの妄想オチじゃなくて、結局人魚の呪いはあるって
オチなんじゃないかと思ったよ。
つまり不安定な人があの島に行くとサイレンの幻聴が聞こえて
島民を皆殺しにするのが人魚の復讐で「呪い」なんでね?
細かく見ると、単純に「妄想でした」ってオチではないような気がする。というわけで自分的にはそんなに後味悪くなかったお。