ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その42 » かくも長き不在

968 名前:1/2 投稿日:2006/03/03(金) 19:18:59
かくも長き不在
監督:アンヌ・コルピ

テレーズはパリ郊外のカフェの女主人。戦争に行ったまま帰らない亭主を待ち続けている。
ある日店の前を浮浪者が通った。その顔はテレーズの亭主に瓜二つだった。
しかしその男はテレーズの顔を見てもそのまま通り過ぎる。驚き悲しむテレーズ。
男は記憶を失っているようだった。

テレーズは記憶を取り戻してもらおうと、店先で彼の好きだった音楽をかけたり
彼がいるそばで友達に昔話を聞こえるように話してもらったりするが、効果はなかった。

ある日男を呼んで、彼の大好きだった料理をごちそうする。
「奥さんありがとう。どうしてこんなに親切にしてくれるんですか?」
男は全く思い出してくれない。悲しみをこらえながらテレーズは食事の後、よく一緒に
踊ったワルツをかけて男をダンスに誘う。


969 名前:2/2 投稿日:2006/03/03(金) 19:20:20
互いに手をとり、体に触れてダンスをするふたり。何曲も何曲も踊り続ける。
テレーズの願いむなしく、男には何の変化もない。やがてレコードは終わってしまった。
帰ろうとする男にテレーズはこらえきれずに名前を呼ぶ。
「アンドレイ!」
男は顔をこわばらせる。テレーズは再び名前を呼ぶが、両手を挙げて降参の姿勢に
なる男。驚くテレーズ。
戦場の記憶がよみがえり、敵に捕らえられると思ってしまったのか。
男は降参の姿勢のままで外に飛び出し、走って逃げて行く。後を追いかけるテレーズ。
すると男の前方にトラックが、バァン!!と音を立てて男は跳ねられてしまう。
「アンドレイ!」やっと追いついたテレーズが抱き起こすと、男はもう死んでしまっていた・・・

END

 

かくも長き不在 (ちくま文庫)(原作)
かくも長き不在
(ちくま文庫)(書籍)


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