ホーム » 小説 » 小説/さ行 » 戦闘妖精・雪風(改)(神林長平)

9 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/03(金) 22:13:37
「戦闘妖精 雪風」
主人公は地球とは別の星で謎の異性体と戦争を続ける軍に属している戦闘機パイロット。
彼は激しい人間不信で信じるものは愛機・雪風のみ。
自らの半身だと思うくらいに偏愛しており、雪風の存在だけが彼の生きがい。
雪風も自分を必要としていると信じて疑わない。
雪風には極めて高度な電子頭脳が搭載されており高度な戦術判断が可能なのだが、
激化する戦争の渦中で高度に発達した結果
自分の行動を制約する人間が邪魔だと言わんばかりの行動を取るようになる。
作戦を遂行するためにパイロットの命が危うくなるような高機動をしたり、
より高度な機動を行うためパイロットを機外に排出したり等々。
それでも主人公は雪風を理解しようと努めるが、埋められない溝を感じ徐々に喪失感を味わうようになる。

ラストで雪風は敵の攻撃を受け、不時着する。
主人公もまた深手を負い、なす術はない。迫り来る敵を前に機外へ逃げる事もできるのに、
雪風と一緒に死ねるのならばそれこそ本望だと死を受け入れ最後の時を待つ。
けれど雪風は主人公の静止を全く無視し、近くを飛んでいた味方の戦闘機Aに全ての情報を転送して
自分の物とした後、絶望に打ちひしがれる主人公を問答無用で機外へ射出。
情報を敵に漏らさないようにするため、もぬけの殻となった自らの機体を戦闘機Aに爆撃させ破壊する。
新たな体を手に入れた雪風は基地に「任務完了。怪我人一名」と告げ、
地上で気を失う主人公を置き去りにして何事もなかったように帰路に着くところでエンド。

主人公の報われない気持ちにもやもやするはずなんだが、最後のあたりまで読み進めると
雪風に惚れこんでしまい、ラストの展開に爽快感を感じる。
そこが一番のもやもやポイント。


12 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/03(金) 23:25:22
>>9
自分も雪風の方が好きで、あのラストに爽快感を感じたw
「片思いの相手に貢いだ挙げ句、情け容赦なく捨てられた男」
そのものだった主人公は気の毒すぎる。

 

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