ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その43 » 青い空は目の中に

223 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/08(水) 15:29:04
ずっと昔、アウトとかペケとか、そのへんの雑誌で読んだ短篇コミック。

時代も理由も説明されないんだけど、
舞台は、壁も天井も床も真っ白な、何もない小さな部屋。
そこへ、どうやら別々の場所から、7~8歳くらい?の男の子と
女の子が連れて来られて閉じこめられる。ふたりとも真っ裸。何かの実験らしい。
男の子はおとなしい感じ、女の子は野性的。ここから出せと暴れる。
やがて少しずつ会話を始めるふたり。男の子の方は、他の世界はほとんど知らない。
女の子は、広い大地と太陽、青い空のもとでのびのび育っていたらしい。
説明されても、男の子は空も知らず、青い色と言われても解らない。
その時、床にこぼれた飲み物か何かをのぞき込み、女の子は、
「空と同じ色だ、あたいの目!!」と叫ぶ。
それから、女の子の瞳に空を夢見るようになる少年。

月日がたって、部屋から出られぬまま、ふたりは成長。お年頃になる。
(描写はないけど、食事や排泄、掃除なんかは何とかなってるらしい)
いつものようにハダカでじゃれ合って遊ぶふたりだが、少年の方にいつしか異変が。
顔が真剣になり、少女をきつく抱きしめたり、噛みついたりするようになる。
驚き嫌がり始める少女。だが少年は性的な衝動が止められなくなっていく。
その後、頭打ったんだかセクースがイヤだったんだか忘れたけど、少女は倒れる。
場面は飛んでふたりは20代後半か30代か位に。まだそのまま、同じ部屋の中。
だが、部屋ではふたりの他に、かつての少年にそっくりな小さな子どもが遊んでいる。
「ママはね、大きな青い空のある所から来たんだよ」と青年。
「ソラって?青って?」と子ども。「青い空はね、ママの目の中にあるよ」
部屋の隅には、若い女性が壁にもたれている。だがぼんやりした顔で、
口もきけず、動くこともなく、ただぐったりと目だけを開けている。
青年は、いつかそこに彼女と子どもを連れて行きたいらしい。
でも今日も、壁は閉ざされたまま。部屋からは出られない。

何の実験か知らないけど、このまま全員歳ってあぼんてなってくと思わせるラスト。
何が言いたい作品か解らなかったけど、とにかく後味悪かった。


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