ホーム » 小説 » 小説/た行 » 冷たい森の白い家(乙一)

287 名前:282 投稿日:2006/03/09(木) 12:49:37
乙一の「ZOO」って短篇集に入ってた(幾つか映画になってるけど、これはなってない)話。

主人公の男の子は親がいなくて、親戚の家に住んでたが、
叔母さんからも叔母さんの子供達(従兄弟?)からもいじめられ、
学校にも行かず馬小屋で生活させられて居る。
唯一、従兄弟の妹(主人公にとっては従姉妹)が優しくて、
本などを貸してくれたりするが、従姉妹は主人公が頭が良いのを見て驚く。
でもそこに叔母さんがやってきて、主人公から本を取り上げる。
「母さん、待って!この子兄さん達より頭が良いのよ!」と叫ぶ従姉妹。
「それが何だっていうの!」と怒鳴る叔母さん。


289 名前:282 投稿日:2006/03/09(木) 12:51:43
そんなある日、自分をいじめていた従兄弟達がやってきて、悪戯で主人公を馬に括り付ける。
馬は嫌がって主人公を蹴り上げ、
主人公は顔の一部が取れる(この辺の描写が、「顔が少し、取れていた」と実にあっさり)。
大怪我をして母屋に行くと、叔母さんは主人公の顔を見て悲鳴を上げ追い出す。
仕方なく馬小屋に戻り、馬の飲む水で傷口を洗い、気絶しながら眠る。
顔はへこんだまま治っていき、主人公は取れた顔の一部を馬小屋の壁に張り付けた。
壁は石が埋め込まれていて、主人公にはそれが人の顔に見えた。
ある日、叔母さんがやってきて、主人公がまだ生きているのを見て驚く。
「あんた、まだ生きていたのかい?丈夫だねえ」
主人公は少しの金を貰い、馬小屋を追い出される。

290 名前:282 投稿日:2006/03/09(木) 12:52:33
で、町に向かうんだが、向かう途中で金を奪われ、
出会う人にもへこんだ顔を見られて町に来てはいけないと言われる。
主人公は森に住む様になり、人を襲って殺し、奪った物を食べて生きる様になる。
家を作ろうと思い、思い出したのは馬小屋で顔に見えた壁の石。
男は今まで殺した人を裸にし、それを壁にして家を作った。
ある日、家の前に見知らぬ少女がやってきた。
少女は弟を探していて、家と男の顔を見て驚く。
家の一部に男が前に殺した弟の死体が使われていて、
少女は「弟を連れて帰らないと親が悲しむ」と言ったが、
男は弟の死体を取ると家が崩れるのでそれを拒む。
少女は「じゃあ私が代わりになるわ、私は親に愛されてないから…」と言って、
男が外した弟の死体の隙間に入った。

291 名前:282 投稿日:2006/03/09(木) 12:53:30
少女と男は仲良くなって、少女は「私が死んだら必ず弟をうちに届けて」と男に頼む。
やがて少女は飢えと寒さで死に、少女に好感を抱いていた(恋愛感情ではない)男は
家が崩れる覚悟で少女の死体も引き抜く。
昔殺した人から奪ったフルーツの箱に少女と弟の死体を詰め、
男は約束を守る為に少女から言われた家に向かう。
その家とは、昔男が住んでいた家。
そこに、一人の女が来る。
「その顔、もしかして…!うちからいなくなったのでとても心配してたのよ」
その女は昔自分に良くしてくれていた従姉妹だった。
「戻ってきたのね?あんた、またうちの馬小屋に住んで働くと良い。
私、長い旅行から帰ってきて子供達に会うのとても楽しみにしてるのよ」
女は家の中に入ろうとして、男が持ってた箱を見て顔をしかめる。
「そのフルーツ、匂うわね。捨てといてくれない?」
男は死体の入った箱を馬小屋に持っていき、おがくずの中に埋め、昔と同じ様に馬小屋で眠った。

こんな話。うろ覚えだが…


292 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/09(木) 13:39:12
ケイタイからの長文乙。面白い。
すげーインパクトある話だけど、確かに映画にはしずらいね。
今後の展開を予想すると、マジ後味悪い。

 

ZOO 2 (集英社文庫)
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