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838 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/18(土) 00:08:06
怪奇小説集に載っていた海外作品で

ある画家(売れっ子ではないがそこそこ成功している)は、
ある日インスピレーションが沸いてスケッチ画を描く、画材は「死刑を宣告された男」・・
その男の姿は画家の全くの想像で描かれたが
我ながら惚れ惚れするような出来で、太った男が死刑を宣告され
「信じられない」という呆然とした表情まで、まるで本人が目の前にいるようにリアルに描けた。

気を良くした画家はそのスケッチ画を持ち出して、町を歩き始めたものの、
その年は例年にない異常気象で気の狂いそうな暑さで夢中で歩いていた画家は、
暑さのあまり眩暈を起こして石屋の前で倒れそうになるが、そこの亭主に助けられる。

亭主を一目見て画家は唖然。
なんとその亭主は画家が描いた「死刑の男」と寸分違わない姿だった、
驚いてその亭主にスケッチ画を見せると亭主は
「実は自分も今日は不思議な事があって、急に墓石を彫りたくなって彫ったところ、
 今までで最高の出来の墓石が出来上がったんでさ」
と言う、そしてその墓石を見せると画家の名_| ̄|○

いや後味が悪いのは、普通ここまで符丁が合えば結末は見えてんだからお互いに警戒するだろうよ?
だのに石屋の「いやはや・・なんてこった、今日はお互いに日が悪いようだ、
あんたも無茶に出歩いてはいけないよ、ここで少し休んでいくといい、全く今日は何て暑さだ!
誰もがおかしくなってしまいそうな日だからね」と言われて
あっさり言う通りに店の中に入り込んで一休みしながら
「本当に、今日は異常に暑い日なんだろう、みんなおかしくなってしまいそうな、
 ほら・・あの亭主もノミで石を彫りながらこちらを変な目で盗み見ている」
みたいな感じで、終わり
馬鹿か?こいつらは!と、中学生だった自分は読んでいて後味悪


840 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/18(土) 01:37:43
>838
その本持ってるw
どうしようもない不条理感が持ち味なんだろうとは思うが、
途中から「いいから画家超逃げてー!!」と思わせられるよな。

 

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