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301 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/26(日) 21:07:45
何度も出ているだろうけど
貴志祐介の小説「黒い家」
—————————————————-
主人公は大手生命保険会社の若手社員。
入社当初は本社勤務でマネー運用を担当していたけど
現在は京都支社で顧客対応に追われる日々。
唯一の慰めは京都在住で大学院にて心理学を研究している彼女の存在。
花形部署だった以前と違って毎日の様に
DQN達を相手にトラブル処理をしなければならない仕事内容にうんざりしている。

序盤から保険金に群がる様々なDQN達が登場するが、
遂にモンスター級の真打が登場。
保険金目当てのためならば事故に見せかけて自分の子供を殺したり
旦那の手足を切り落としたりも平気でする
精神に問題のある殺戮基地外オバハンと対峙する事になってしまう。

後半、基地外オバハンの本性が明らかになってくるにつれ、
物語はスプラッターな展開を見せる。死人やグロ描写もバンバン出てくる。
オバハンの怒りを買った主人公は執拗に追い回されるハメに。
でっかい肉斬り包丁を手に主人公に迫ってくる関西弁オバハン。
バイオハザード的な恐怖の追いかけっこの末に
主人公は遂にオバハンをやっつける。

めでたし、めでたし、と思いきや
最後に基地外オバハンを上回る様な
超DQN親父(多額の保険金目当てに女房子供を火事に見せかけて殺した疑い)
が登場!

「生命保険というのは、本来は相互扶助のためのシステムだ
それが今、モラルハザードによって崩れようとしている」
というような締めで終り。


302 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/26(日) 21:08:19
とまあ、ストーリー自体も後味の悪い終わり方だけど
このお話の主眼は何と言っても
「刃物を手に迫ってくる真性基地外関西オババ超怖い!」
というところに尽きると思うんだ。
でもこれは一歩間違えると精神障害者への差別とも受けとられかねない内容なので
物語の中に「生まれつきで凶悪犯罪者になるような基地外は存在するんだよプゲラ」
みたいな主張をするキモイ心理学研究室助手を登場させ、
一方でヒロインと主人公には「そんなことない!それは悪意ある偏見だ」と
人権擁護スタンスを取らせて、ヤバそうなエッセンスをほのめかせつつ予防線を張っている
作者の手法も見え隠れしていてそれも微妙に後味悪い。
(他にも昆虫学を学んでいたという主人公の設定を使って
DQNの生態や増殖を虫に例えて婉曲的に語らせていたりと
恐怖を匂わせつつも直接の記述は避けている)

ちなみに映画版では舞台は関西ではなく、
オバハン役も大竹しのぶと、原作の恐怖を掻き立てられる要素を
考慮すると、どう見てもミスマッチ。
奈良の引っ越しオバハンみたいなのじゃないとあの原作の怖さは出ないでしょー。


304 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/26(日) 21:26:31
>>302
>奈良の引っ越しオバハンみたいなのじゃないとあの原作の怖さは出ないでしょー。
ナイス・キャスティング。
あのオバちゃんは超サイコホラーだもんな、大竹しのぶ普通すぎ。
映画版はスイカとチチ吸えーがなければ、素直に後味悪く観れたんだがw

308 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/26(日) 23:17:01
え~、いかにもな大阪のおばちゃんじゃ、サイコな怖さは出ないよ~
大竹しのぶは静かな不気味さで良かったと思うけどな。
小説の方は読んでないんだけど、
映画の方では主人公は最初旦那の方が主犯だと思ってるんだよ。
旦那はいかにもイカレた感じで、大竹しのぶは普通にしてると普通に見えるじゃん?
奥さんは被害者で旦那に脅されてると思って「あなたも殺される!」って匿名で電話してたりする。
それが奥さんの方がおかしくて、旦那は手だったか足だったかを切り落とされちゃう。
大竹しのぶのイっちゃってる笑顔で「保険金もらえるんですよねえ?」って言葉で、
今まで頭のイカレた旦那に見えてたものが、奥さんに怯えきってる様子に見える。
いかにもなオバハンじゃあの恐怖は出ないと思ったけどな。

そういえば、大竹しのぶは「誰も知らない」の元になった
巣鴨子供置き去り事件がテレビドラマになった時も母親役をやってた。
裏に狂気を隠した女の役では中々だと思うけどな。


319 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/26(日) 23:51:47
黒い家は、
「心がない」って表現が妙に怖かったなぁ。

339 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/27(月) 07:52:37
>>308
自分も最初は「え、大竹しのぶってきれい過ぎるんじゃ…」って思ったけど
あの嫁のかなりのギリギリ感→超えちゃった感が出てて意外とナイスキャスティングだった思う。

ちなみに小説のほうでも最初は主人公は旦那が主犯だと思ってるよ。
というかクライマックス以外はわりと原作に忠実な映画だったと思う。
自分は映画も映画でよかったと思うし、
小説も傑作(後味の悪さも)だと思うので是非読んでみてほしい。


341 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/27(月) 09:35:19
どうしても大竹しのぶを見たいとかじゃないなら小説の方を読めばいいと思うよ
自分はこの作家さんでこれだけは好き

 

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