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102 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/10(月) 22:08:14
星新一の「頭痛」って話。
うまくできてはいるんだけど、主人公の立場とこれからのことを考えたら少し後味悪いかも。
以下あらすじ。

主人公は冴えないサラリーマン。
ある日、占い師に見てもらったところ、「あなたには他人の苦痛を癒す能力が備わっています」と言われた。
半信半疑の主人公だったが、次の日会社の同僚が「頭痛がする」という。
冗談で同僚の頭に手をかざすと、同僚は頭痛が消え驚きの声を上げた。
そして、その日寄ったバーでママのニコチン中毒を治し、この能力は本物だ、と確信する主人公。
ある日、専務に呼ばれ、専務の神経痛を治す。それがきっかけで、主人公は専務室の室長へと昇進する。
そして、その後も様々な人の病を治していく。
取引先の社長の婿養子の浮気癖(女にもてる病気)、社長の親類のアル中、
不眠症や強度の近視や水虫、そして被害妄想までもを治す。
順調な生活にご機嫌な主人公。
しかし、ある朝目覚めると軽い頭痛を感じた。
特に気にしなかったが、それからやたら女にもてるようになり、タバコを吸う量、酒を飲む量が増え、
神経痛にかかり目も悪くなり、夜も眠れず、おまけに水虫にまでなってしまう。
そこで初めて、「他人の病を治したのではなく、自分へ移しただけだった」と気づく。
主人公は家へ引きこもるようになり、ぶつぶつと呟いていた。
「こんなことになったのも占い師のせいだ・・・そして同僚のやつ、バーの女、専務・・・みんな殺してやる・・・」

 

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