蟲師/枕小路(漆原友紀)
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255 名前:1 投稿日:2006/04/13(木) 23:42:57
- 漫画(アニメ化もされてる)「蟲師」から
ギンコ:全編通しての主人公で蟲師をしている。
(蟲とはトンボとかの虫じゃなく、精霊みたいな不思議な存在。
蟲師とはそれをうまく制御したりする人の事)
ジン:鍛冶師をやっている。ある日ジンの元にギンコが訪れ薬を渡して行った。
ジンはよく予知夢を見ていたが、ギンコによるとそれは蟲の所為だという。
このままではジンの身体が危ういので薬で抑えるというのだ。季節が変わった頃、ギンコは再びジンの元を訪れる。
たった数ヶ月しか経っていないのにジンの住んでいた村はひと一人居なく、荒れ果てていた。
不審に思っていたギンコはジンと再会する。
ジンはギンコに会うなり「騙したな!」と激昂する。
何があったと訊ねるギンコにジンは今まで起こった事を話し始めた。ジンの予知夢は水脈の場所をあてて村を潤したり、災害から人を守ったりと村で評判になっていた。
お礼の品を貰って妻子を喜ばせる事も出来て、ジン自信は満足だったが
妻のきぬはジンが予知夢を見る事にあまり良い顔をせず
「蟲師から貰った薬を飲め」と進言してきた。
渋々薬を飲んでいたジンは予知夢をあまり見なくなる。
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256 名前:2 投稿日:2006/04/13(木) 23:43:45
- そんな時、大津波が起きる。
娘のまゆは死に、村人にも「何故こんな災害を予知出来なかったのか」と陰口をたたかれる。
「あの蟲師が渡した薬の所為で!」と薬を捨ててしまうジン。
再び予知夢を見るようになったジンだが娘が死んでから時も経ち
きぬと二人で娘の分も生きていこうと言っていたある日
きぬの身体が腐り落ちて死んでしまった。
その次には隣の家の人間が、その次には向かいの人間が腐り死んで行った。
最後にジンだけが残った。
それはジンが見た夢と同じ光景だった。
そこでジンは気付く、自分は夢で予知をしてるんじゃない。
自分の見た夢の内容が現実に流れ出ているんだ、と。「何故本当の事を言わなかった」と問い詰めジンにギンコは
「本当の事を言ったらその重さに耐えられなくなると思った」と謝罪をする。
ジンに寄生した蟲は「夢野間」(いめののあわい)といって寄生した人間が見た夢を現実にしてしまう。
寄生した夢野間は夢の中にしか存在せず、取り除く事は不可能。
うまく共存していくしかない。
本当の事を言わなかった償いとして何としてでも蟲を取り除く事を約束するギンコ。
だがジンは「もう生きていく事が辛い」と自殺を図る。ギンコは
「蟲もお前も悪くない。お互いが生を遂行していただけだ。
誰にも罪は無い。生きろ」とジンを助ける。
そうこうしてる内にギンコは夢野間が作ったジンの夢の中に入ってしまう。
夢の中でジンとギンコは夢野間が人が寝ている枕を通して現実に流れ出ていると気付く。
夢野間を憎むジンはギンコの制止を聞かず枕を斬り付けるが、逆に自分が傷ついてしまう。
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257 名前:3 投稿日:2006/04/13(木) 23:44:26
- 一命をとりとめ、「こうなると判っていたのか」と問うジン。
「枕は人が人生の中で三割の時間頭を預ける場所だから魂が宿ると考えられていたらしい。
そしてそこは夢野間の住処となり、夢と現実を繋ぐ通路となっていた。
斬れば何かを失うのはジン自身だと思った」と言うギンコ結局、蟲は取り除けずジンは鍛冶師を再開するも精神を病んでいき
最期は自分に刀を突き立てて死んでいった。
ジンはあれから眠る事を異常に恐れていて、夢を見る事はなかったらしい。読みにくくてすまん。
「蟲師」は面白いんだけど純粋なハッピーエンドが結構少ない。
何が後味悪いって明らかに人間が被害被ってるのにギンコが「蟲は悪くない」
と言い続けて蟲を駆逐したりしないんよな。