ホーム » 小説 » 小説/さ行 » 逆の事態(フィリス・ベントレー)

567 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/19(水) 17:36:24
昔読んだ、外国短篇。
ある青年作家が、取材のため山を訪れる。
その山頂にある記念碑みたいなのを取材して、インスビレーションを得るためである。
途中の山道の一軒家で、最近夫が行方不明になったという若妻と、
若妻を気遣う行商人に出会う。青年が若妻と話すのを、快く思っていないらしい行商人。
一休みの後、無事記念碑にたどりつく青年。感銘を受けながら周囲を歩くと、
ひと目につかない陰に、最近できたらしい石を積み上げた小山を見つける。
アイデァがひらめき、腰をおろして小説の構想を練る青年。
そこへ、さっきの行商人が来る。青年は気さくに話しかけ、自分が作家である事を説明する。
そして思いついたばかりの構想を、ごきげんで行商人に語り始める。
「例えば、さっきの若い奥さんの事を行商人が好きになり、亭主の怒りを買うなんて
話はどうでしょう。いや、小説の話ですよ。夫は行商人を殺し、この碑の陰に
埋めてしまうんですよ。そして石を積む。ほら、あそこにあるみたいに。
夫の方が力が強く、行商人はかなわなかったというわけです。」
すると、行商人は低い声で答えた。
「でもね、実際は逆だったと思うんですよ、私は。」
ふと振り返った青年の目に、石を振り上げた行商人の姿が……。
その日、石の山はふたつになった。

568 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/19(水) 17:45:20
口は禍のもとと言うか、
作家が爽やかな好青年に書かれているのでカワイソス。
あっけなさに、えええ、という感じで後味悪かった。

576 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/19(水) 21:23:49
>>567
青年頭悪すぎるw
小説の話しでも当の本人に面と向かって
「アンタ小説で殺される役」なんて言っちゃうとはw

645 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/20(木) 03:32:36
フィリス・ベントレーって人の「逆の事態」という作品。
創元推理文庫の「エラリー・クイーン編 ミニ・ミステリ傑作選」で読めるよ。

 

ミニ・ミステリ傑作選 (創元推理文庫 104-24)
ミニ・ミステリ傑作選
(創元推理文庫 104-24)


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