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752 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/22(土) 21:37:49
『リッサの鉄の棺』という短編漫画

麻亜子にはいつの頃からか奇妙な『噛み癖』があった。
兄に性的虐待を受けていた幼い頃に自然とついたものだった。
幼い麻亜子は兄の行為を母に何度か訴えようとしたが、
優等生の長男ばかり大事にする母は耳を傾けようともしない。
麻亜子の口数は減っていき、兄からの虐待がなくなった後には
無口で陰気になった性格だけが残った。

大した能力もなく腰掛け程度の仕事場で働く麻亜子。
恋人は今までに何度か出来たがみんなすぐに無口な麻亜子に飽きて去ってしまう。
「みんなわかりやすく自己表現する明るい人のところにいく 私はもっと深く愛してるのに」
そのたびに麻亜子は自分の服の袖やらを噛んだりする。
だがやがて、麻亜子の大人しいところを好きだと同僚がプロポーズ、結婚する。
昔の事など忘れたかのように祝福する兄。
厄介者がいなくなったと内心ホッとした様子の両親。
それでも麻亜子は夫に愛された幸せな日々を送り、やがて子供も生まれた。

ある日、実家から幼い頃麻亜子が使っていた玩具が届く。
子供と一緒に笑顔で玩具をいじっていると、見覚えのある人形が出て来た。
人形の体には微かにだが、幼い麻亜子が噛んだ跡が残っていた。
兄に虐待された後に、人形を抱きしめて泣いていた頃の記憶がフラッシュバックする。
――私はいつも泣いていたのに どうしてこの子は幸せなの?
麻亜子は発作的に赤ん坊の腕に噛みついた。

最後に『リッサの鉄の棺』という拷問器具の紹介がされる。
鉄の箱の中に対象の人物を入れると、天井がどんどん落ちてくる。
次第に押し潰されていき、それは中の人間にはどうしようもない。
箱の中で抗おうとしながらも潰されて行く麻亜子の姿で終わり。


755 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/22(土) 22:02:10
>>752
三原ミツカズの『集積回路のヒマワリ』というコミックに入ってる話だね。

 

集積回路のヒマワリ (FC gold)
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