ペット・セマタリー(スティーヴン・キング)
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180 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/05/19(金) 00:07:57
- S・キングの「ペット・セマタリー」
確かアメリカのメーン州が舞台で、
主人公の医者は妻と子供2人を伴って都会から田舎町にに引越しをする。
その家の前には大きな道路があり、裏には広大な森が広がっている。
近所の老夫妻とも仲良くなり、だいぶ引越し後の生活になれてきたある日
主人公は、飼っていた猫が、家の前の道路で轢かれて死んでしまっているのを発見する。
その時ちょうど妻や子供達は旅行に行っており、主人公はどうしようかと困惑する。
仲良くなった近所の老人にその事を話すと、老人は裏の森の禁断の話をする。
森の奥には、昔アメリカ先住民が作ったとされる墓場があり、そこに生き物の死体を埋めると蘇るのだ。
老人も過去に死んだペットの犬を埋めて蘇らせたことがあるが、その犬の様子は生前とかなり変わっていた。
主人公は決断のもと、猫をその墓場に埋めに行く。数日後家に帰ってきた猫は異臭を放つ等やはり生前とかなり変わっていた。
そして妻たちは旅行から帰ってきたが、特に猫を可愛がっていた女の子は猫の異変に気付く。
しかしそれまでと同じように主人公ら家族は平和に暮らしていたが、
とうとう下の幼い男の子が道路でトラックに轢かれて死んでしまう。
周りが悲しみに打ちひしがれる中、主人公はあることを計画する。ダメだ・・・説明下手で長いうえに最後まで書けなくてスマソorz スレ趣旨と思いっきり外れてるな
でも長編小説好きには是非読んで欲しい
物語中に起こる、死を思わせるような不吉な事件の数々や細部の表現の仕方、物語の展開の仕方など
今まで読んできた小説の中で最凶に後味が悪かったよ・・・
しかも怖いだけでなくひどい遣り切れなさみたいなのを感じた
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189 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/05/19(金) 01:03:46
- 映画版でよければ続きを。
主人公は息子の墓を暴き、例の土地に埋めた。
そして息子は帰ってきた。ちょうど帰省だったか旅行だったかで妻と娘は不在。
帰ってきた息子は裁縫用(?)の大バサミを振り回して主人公を殺そうと襲い掛かってくる。
そこで近所の老人が訪ねてきて「おまえ、やってしまったな」と、
かつて自分も同じ過ちを起こしていた事を語る。
老人も同じように死んだ息子をよみがえらせた。
だが生き返った息子は殺人鬼と化していた。老人は家に火を放ち、息子を焼き殺した。
猫を蘇らせる事を進めたのは、主人公の娘が悲しむのを見たくなかったからだ。
(猫くらいなら多少凶暴になっても問題ないだろうという算段もあったのだと思われる)
(主人公の)息子の始末は任せろと言って老人は一度家に帰る。
だが、既にその家には息子が潜んでいた。
小さな体を生かして物陰に隠れ、幼児とは思えないあざとさで老人を追い詰めて行く息子。その頃、主人公は生き返った猫に薬を注射していた。しばらくして猫は動かなくなる。
主人公は注射器を携えて、息子を追った。さて、そんな折、妻が家に帰ってきていた。
老人の家で息子を見つけ、喜んで近づき、一思いに殺されてしまう。主人公は妻の死を知り、嘆きながらも息子を追い、酷い怪我を負うものの、薬を注射する事に成功。
(詳細版)
主人公「さあ、おいで。パパと遊ぼう。さあ」
息子「パパ……」
鋏を下ろし、ゆっくり近づく息子の頬に触れ、首筋に薬を注射する主人公。
息子「…………ずるいよ……」
再び眠りに還る息子。
主人公は溜め息をつくと共に、息子を自らの手で死なせた事に苦悩する。
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190 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/05/19(金) 01:05:26
- 何とか無事だった老人が、怪我だらけの体を引き摺り、
主人公の様子を見に行くと、主人公は妻の死体を抱えて家を出るところだった。
「また繰り返すつもりか!」
「息子は死体が古すぎた。妻なら今死んだばかりだ」
老人の制止も聞かず、妻をあの土地に埋めてしまう。しばらく後、主人公がキッチンで立っていると、妻が帰ってきた。
笑顔を浮かべ、優しく迎える主人公と深く口付ける。その顔は息子の鋏によって大きく抉られていた。
口付けたまま妻の手がアップになる。ダイニングテーブルの上に置いてあった包丁を握り締めたところで暗転。もう何年…いや、十何年も前に見ただけだからうろ覚えだけど。
子供心に忘れられなかったのは、医者に「あの土地に入るな」と警告した幽霊だった……
親切な幽霊なんだけど、ふっつーに怖いよ。