ホーム » 小説 » 児童文学・絵本・昔話 » 本当にいい人間か

247 名前:1/2 投稿日:2006/06/02(金) 19:16:10
椋鳩十だったと思う

目の見えないおじいさんが子犬を拾いました
おじいさんは子犬をかわいがり、子犬はおじいさんに良く懐きました
子犬は賢く、おじいさんの目になって彼を助けます
(明記されてはなかったが、どうやらおじいさんはその、乞食かそれに近い者らしい)
一緒に空き缶を集めたり、道で人から食べ物を分けて貰って、
仲良くわけて食べたりという描写があった
貧しいけれど二人は幸せでした
子犬はおじいさんの愛情を疑いませんでした

ある日子犬はやくざな野良犬と出会う
そいつは子犬が会った初めての他の犬でした
あのじいさんはお前の家族かと問う野良犬に
子犬は「そうだよ」と答ます
すると野良犬が言います
「人間なんて碌なもんじゃねえや。
 俺は色んな人間に裏切られて生きてきたよ。
 あのじいさんだってお前をだまして利用してるだけだぜ」
「あのおじいさんはちがうよ」と子犬
「お前、同族の俺を疑うってのか」
「そういうわけじゃないけど、あのおじいさんはいい人だよ」
「じゃあこうしてみろ。あのじいさんが本当にいい人間かよくわかるぜ」
野良犬はある提案をして来ました


248 名前:2/2 投稿日:2006/06/02(金) 19:17:35
続き

子犬は少しためらいましたが
野良犬の言うことも少し気になりその提案を実行に移します

いつもの様におじいさんと子犬は連れ立って出かけました
子犬は目の見えないおじいさんを鳴き声で導きます
人気のない大きな池の近くまで来ました
季節は冬。池の表面は寒さで凍っています
子犬は池を飛び越えておじいさんを呼びます

「俺が思うに、お前のじいさんは目の見えないフリをしてるだけだな
 お前が池の向こうから呼んでも、きっと池を迂回してくるぜ
 そしたらそいつはお前をだましてたって事だ」と野良犬は言っていました

ところが、おじいさんは池の上を歩いてこちらへやってくるのです
重みに耐え切れなくなった池の氷がバキバキと音を立てて割れて行きます
おじいさんは「ポチ、ポチ」と子犬の名前を呼びながらとうとう冷たい池の底に沈んでしまいました
l子犬にはどうすることもできませんでした
おじいさんは悪い人ではありませんでした

長くなってすまん
子供時分には衝撃的すぎたわ


250 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/02(金) 19:50:12
>>247-248
いい大人の俺だが、それでも衝撃的だ。
おじいさん…。

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