ポチ対ポチ

273 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/03(土) 09:31:35
後味の悪い、昔見た芝居の話を。
犬の話ってのがテーマで、何本かのオムニバス形式の二人芝居だった。
うろ覚えだがどれも後味悪かったように思うが、その中の1つ。

元飼い犬Aが山から下りて、懐かしい我が家へ帰って来た。
するとそこには見知らぬ犬Bが鎖に繋がれている。
A「お前は誰だ」
B「僕はポチ(仮名・忘れた)だよ、ここの犬だ」
A「ポチは俺だ!やっと帰って来れたんだ」

実はAは、ろくに躾もできなかった飼い主夫婦に、「次はもっと素直でいい犬を飼いましょう」と
わざと山に置き去りにされて捨てられていたのだが、本犬はそんなこと知る由もない。
山で出会った仲間達のリーダーとなり、妻も子もできたが、やはり
お父さんとお母さん(飼い主夫婦)を忘れられないと、皆に引き止められながらも山をおりたのだった。

どちらがこの家の本当のポチか、2頭の熱い闘い(たしかほぼ舌戦)が始まった。


274 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/03(土) 09:32:35
さんざんコミカルでおもしろおかしいバトルが繰り広げられた後、
いつしか2頭の間には友情めいたものが芽生えた。
AはBを、今はお前がこの家のポチだと認め、BはもともとはAがこの家のポチなんだから…と言う。
「俺は仲間や女房子供のいる山に帰る」
そう言って立ち去ろうとしたAは、ああそうだと足を止めた。
A「それにしても凄いにおいだ。お前平気なのか?」
B「うん、もうなれちゃった」
A「俺達犬は鼻が命だ、鈍らせるな…お前は俺の分まで、しっかりお父さんとお母さんを守れよ」
B「うん。二人に会って行かないの?」
A「ああ。…二人は元気か?
B「うん、ずっとケンカしてたけど、最近はずっと寝っぱなしで起きてこない。
  自動で餌が出てくる奴の中のごはんが切れる頃には、起きてくると思うよ」
A「そうか…もう会うことはないと思うが、頑張れよ」
そして今度こそ立ち去るA。

終幕。

セリフや流れの細かいところは違うかもだけど、だいたいこんな感じだった。
小演劇系は後味悪いのが多くて好きだった。


275 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/03(土) 09:52:51
こえー。すごいブラックなオチだな。

277 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/03(土) 11:06:31
>>273-274
犬Bが可哀想だよ…